EP9 ページ9
私たちはあれから、付き合うっていう言葉はまたお互いに言わなくなったが、いつか一緒になれるという希望を持って、上手くやっていた。
ある日、Aがはっすんともう会わないと言い始めた。
話を聞いてみると、なかなかメンタルに来ることを周りの大人に言われたらしく、かなり落ち込んでいた。
「大丈夫？」
A「大丈夫もなにも、私は元気だよー？」
馬鹿みたいにいつも元気なAが、静かにしている様子が異様でしかない。こっちがおかしくなりそうだ。
「ねえ、なんかもっといい選択肢無かったのかな」
A「無いよ、リークされたことでもう目はつけられてるわけだし、もみ消してくれた事務所に感謝だよ。」
なんでリークされてしまうんだよ、、と言うと、情けなく笑うAにいても立ってもいられない。
2人して詰めが甘いんだよなあ、、、、
就活もなんとなくお互いに終わり、なにかしたいと思っていたところで、そうだ旅行へいこうということになった。
「大阪たのしみ〜！♡」
A「楽しみだね！！！！美味しいもの食べたいな！」
久しぶりに見るAの笑顔で、私はほっと胸を撫で下ろした。
1日目楽しく遊べそうだ。
のはずが、、、、
西畑「明日丈くん来るの知っとる？」
「いや、、知らない、、」
大橋「A待って！？もっとゆっくり話そうや！」
A「話すことなんて無いよ」
すごい剣幕で、さっさと昼を済ませ、私の手を引き店から出た。
「ちょ、、大丈夫？？なんでよりによって大阪で会うかね？？💦」
A「ね、なんか不思議だね。」
もう目がうるうるしてんじゃん、、、
「な、なんか、もう運命なんじゃね！？ここまで来たら！」
A「無いよ」
即答で返され、次の言葉が出てこない。
そうか、、、
次の日遊ばん？と丈からLINEが来る。
ちょうど2人で携帯を見ていた時だったので、Aは行ってきなよ！！なかなか大阪で会えないよ？と言ってくれた。
会っちゃうよ？いいの？
「ありがとう、、」
私はひとつ企んでいることがあった。
もうここまで来たら、2人をくっつけたい。
夜が決戦の時だ！！！！！
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作者名：リム子 | 作成日時：2022年4月21日 21時
