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「はい、ということでね。
タイトルコール対決、やってまいりましたけれども。
是非コメント欄に誰が良かったか投票お願いします。」
「絶対、俺だわ。」
「いや、僕ですよ。」
「元祖は、ね。やっぱ僕ですから。」
「さあ、果たしてどうなるのか。お楽しみに！
優勝者には、豪華賞品！」
「適当な事言いすぎです。」
最後の挨拶を終えて、そそくさとカメラの方へ駆け寄るAさん。
「さ、みんなで、福良さんのとこ行きますよ！」
「お前、自分で行ってこいよ。」
「だって、福良さん私の言うことには、
基本取り合ってくれないんですもん。」
「普段の行いが…」
「おい、問。」
問への声があまりにも低くて怖かったので、
思わず小さい声で「怖…」と呟いていた。
「ん？山本、何か言った？」
「いやいやいやいや‥…」
身震いしつつ、この状況を抜け出すために、
一緒に福良さんのところへ行くことになった。
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後日、公開。コメント欄。
@abcd
元祖・山本さん一択です！！
@efgh
ナイスガイに一票。
@ijkl
問ちゃん、やらされてる感すごい。笑
山本さんに一票！
@mnop
Aさん、言い出しっぺの割に、
全然声出てなくて草。
@qrst
須貝さんの元気な感じが好き！
@uvwx
やっぱりしっくりくるのは山本さんのやつ。
@yzab
案外Aのが癖になる。
そして、豪華賞品が気になる。
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「めっちゃ、コメント来てるね。」
普段サブの方は、コメントが300来ればいい方だけど、
今回は500をすぐに超えた。
「回数は、まあまあだけどね。」
「福良さん、やっぱり厳しい。」
公平にということで、公開から３日経った今日。
乾に頼んで集計が始まった。
「まあ、絶対山本さんだけどね。」
「まあ、俺もそうじゃなきゃ困るけどね。」
問の言葉に相槌を打ちつつ、乾の集計作業を見守る。
「こんな見られるんですか、俺。
やりづれー。」
「後で、ケーキあげるからね。」
「Aは、ケーキ屋さんなの？」
「この前も、問にあげてましたよね。」
「今日の豪華賞品買うついでに、買ったんです。」
「豪華賞品ってケーキなの？
えー、もっとちゃんとやるべきだったな。」
集計作業を見るのにも飽きてきて、
雑談が始まりそうになったとき、乾が声を発する。
「お、終わりましたよ。優勝は‥」
続く
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作者名：琥珀 | 作成日時：2024年2月5日 2時
