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オフィスに戻ると、
社内のアイドル好きたちが集まって盛り上がっていた。
もちろんその中には松田さんの姿も。
「今度のやつ行くの？」
「あ、はい。もちろんです。」
「めちゃくちゃ強火じゃん。最高。」
その様子を横目に自分のデスクに戻ると、
隣でAさんが仕事をしている。
「もしかして、食べずにやってるの？」
「いや、食べましたよ。」
「もうちょい休憩しなよ。」
「さっき言われた分が…」
手を止めず、パソコンから目を離さず、そう答える彼女。
今までに見たことがない感じで、仕事に必死だった。
「…それに、ふくらさんとご飯行くので
早く仕事終わらせないとです。」
ふと、こっちを向いて笑顔でそんなことを言うもんだから、
心臓が急に高鳴り出す。
彼女と目が合ったが、恥ずかしくなって慌てて目を逸らした。
「ふくらさんも、今日はずっと動画で
お忙しそうですね。」
「合間で、別のチャンネルも取ったり、
案件の打ち合わせとかもあったり、
有難いことにすごい忙しいよ。」
デスクの上を片づけて、さっき買ったご飯を広げる。
「でも、僕らが忙しいってことは、
Aさんと松田さんも忙しくしてるよね。」
「これ、私1人では無理だったと思います。
松田さんが来てくれてよかったです。」
ご飯を口に運びながら、彼女と話を続ける。
「無理しないでね。」
「ありがとうございます。ふくらさんこそ。」
そこまで喋ると、松田さんがご飯を食べ終え戻ってきた。
「ふくらさんも、アイドル好きなんですか？」
「そうそう、松田さんもだよね？
今度ゆっくり話そうよ。」
「お願いします。」
最初の印象に比べて少し打ち解けてきた松田さん。
「あ、松田さん。
さっき言われてた請求書なんですけど…」
松田さんは、Aさんのパソコンの画面をちらっと見て、
すぐに答える。
「あー、まだだったんですね。
なるべく早くお願いします。」
「分かりました。すいません。」
このやり取りで松田さんが
仕事に対して厳しい人だということがすぐに分かった。
でも入ってまだ間もない中、
明らかに２人の立場が反対な気がするのは自分だけなんだろうか。
そうこうしているうちに、午後の撮影が始まる時間になる。
「あんま根詰めないようにね。」
彼女にだけ聞こえる声でそう伝えて、背中にそっと触れ、
そのまま、パソコンを持って撮影部屋へ向かった。
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琥珀(プロフ) - ユメさん» このシリーズ初めてのコメントがユメさんで、最後もコメントくださって本当に嬉しいです！何とか2人を幸せのスタートラインに立たせれました！そうなんです！首を触る癖めちゃくちゃいいんですよね〜最後まで読んでくださって本当にありがとうございました！ (12月16日 21時) (
レス) id: 5ab7100f31 (このIDを非表示/違反報告)
ユメ(プロフ) - fkrさんの首に手を当てて話すクセ、魅力的ですよね(完結おめでとうございます！ 最後までてえてえたっぷりで大満足です！) (12月16日 16時) (レス) @page42 id: 8ed95612e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀 | 作成日時：2023年9月17日 23時
