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電車は比較的空いていて、２人並んで座ることができた。
肩が触れるか触れないかの距離感にドキドキする。
「へー、こんなのあるあらしいよ。」
ふくらさんは水族館のことをスマホで調べて
私に見せてくれた。
画面を覗き見るために顔を寄せると
必然的に肩がぶつかる。
心臓の音が聞こえてしまうんじゃないかと思ったけど、
平然を装って画面に集中する。
「イルカショーいいですね。」
「昼間もいいけど、夜のもいいらしい。」
「ライトアップめちゃくちゃ綺麗ですね。」
「じゃあ、夜のショーに合わせて水族館入ろうか。」
「いいんですか？明日お仕事早くないですか？」
「早かったとしても、いいよ。」
スマホの画面から、視線を上げると、
こっちを見て微笑むふくらさんと目が合った。
「だって、せっかく休み被ったんだし。」
「そ、そうですね。」
慌ててスマホの画面に映るイルカに視線を戻した。
「じゃあ、先においしいもの食べないとだね。」
「ふふ、食べましょう。」
水族館の最寄り駅に着いて、電車を降りた。
「うー、都会ですね。迷う。」
「はは、オフィスも大概都会だと思うけど。
でもまあ確かに、人も多いしね。」
ひとまず、お昼ご飯の場所を探して歩き出した。
歩いていると、すれ違う男女の２人組にばかり
目がいっていることに気づく。
可愛くてキラキラした女性が隣にいる男性と
手を繋いで歩いている。
付き合うってこういうこともするんだよな。
まだ、隣で歩くことにも少しドキドキしている私にとって
ふくらさんの手は近くて遠くに感じる。
昨日乾くんが言ってたのもこういうことなのかな。
「大丈夫？」
「え？ああ、すみません。大丈夫です。」
ぼーっとしていたようで、ふくらさんは心配そうに
声を掛けてくれた。
「この辺で決めよっか。」
周辺の地図が載っている看板の前で
色々な飲食店を見て、適当な店を決める。
「んー、迷うなぁ。」
顎に手を添えて考えているふくらさん。
「嫌いなもの、ないんだっけ？」
「はい、結構何でも大丈夫です。」
「じゃあ、この洋食屋さんでもいい？」
ふくらさんが指さす写真には美味しそうなハンバーグ。
「ハンバーグ、いいですね。
行きましょう！」
看板で場所を確認して、お店へ向かった。
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琥珀(プロフ) - ユメさん» このシリーズ初めてのコメントがユメさんで、最後もコメントくださって本当に嬉しいです！何とか2人を幸せのスタートラインに立たせれました！そうなんです！首を触る癖めちゃくちゃいいんですよね〜最後まで読んでくださって本当にありがとうございました！ (12月16日 21時) (
レス) id: 5ab7100f31 (このIDを非表示/違反報告)
ユメ(プロフ) - fkrさんの首に手を当てて話すクセ、魅力的ですよね(完結おめでとうございます！ 最後までてえてえたっぷりで大満足です！) (12月16日 16時) (レス) @page42 id: 8ed95612e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀 | 作成日時：2023年9月17日 23時
