検索窓
今日:35 hit、昨日:12 hit、合計:22,927 hit

35 ページ35

「お待たせー。」


昨日のうちに何通かメッセージをやり取りして
ふくらさんが私の家の前に迎えに来てくれることになっていた。


「おはようございます。」
「おはよ、何か今日雰囲気違うね。」


どこに行くかもわからないし、
デートに何を着ていくかなんてわからないけど、
先週の休みに1人で買いに行った。
メイクもいつもより長い時間をかけてしたし
髪もいつもよりたくさん触った。
いつも通りっぽくしたかったけど、
やっぱりちょっと違ったかな。


「おかしいですか?」
「いや、オフィスとは違う雰囲気だから
 いいなあと思って。」


ふくらさんの笑顔を見て少し安心する。


「じゃあ、いこっか。」


言われるがまま、横に並んで歩き始めた。


「今日、どうします?
 すいません、全然今日のこと連絡できてなくて。」
「お互い忙しかったしねー。
 ゆっくり相談するのも楽しいんじゃない?」


そう言ってまた微笑んだ彼の横顔を見る。
オフィスで見る横顔と同じはずなのに
少し違って見える特別感。


ひとまず駅に向かって歩きながら
どこに行くかを考えることに。


「色々考えてたんだけどさ、
 水族館とかどう?ちょっと定番すぎる?」
「え?水族館ですか?いいですね!」
「ほんと?」
「こっちに出て来てから行ってないんで、
 何年振りだろう…」


遥か昔の水族館の記憶を辿りながら返事をする。
ふくらさんは、スマホで水族館を調べていて、
私もスマホを出してマップのアプリを開く。


「こことか、近くていいんじゃない?」


ふくらさんが調べてくれた水族館をマップに入れて
道順を確かめる。
ふたりでスマホを見ながら、電車の乗り継ぎを確認する。


「駅から近いし、行きやすそうだね。」
「私、頑張ってマップ見ますね。」
「あはは、お願いします。」


程なく、駅に着いて電車に乗り込んだ。

36→←34



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (48 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
176人がお気に入り
設定タグ:QK   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

琥珀(プロフ) - ユメさん» このシリーズ初めてのコメントがユメさんで、最後もコメントくださって本当に嬉しいです!何とか2人を幸せのスタートラインに立たせれました!そうなんです!首を触る癖めちゃくちゃいいんですよね〜最後まで読んでくださって本当にありがとうございました! (12月16日 21時) (レス) id: 5ab7100f31 (このIDを非表示/違反報告)
ユメ(プロフ) - fkrさんの首に手を当てて話すクセ、魅力的ですよね(完結おめでとうございます! 最後までてえてえたっぷりで大満足です!) (12月16日 16時) (レス) @page42 id: 8ed95612e3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:琥珀 | 作成日時:2023年9月17日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。