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松田さんが帰った後もしばらく仕事を続ける。
さっき助け舟を出してもらったお礼、
ふくらさんにしないとな。

撮影が終わって出てくるまでは、待っていよう。


「Aまだ、帰らん?」


前から須貝さんの声が飛んでくる。


「すいません、まだ仕上げたいものがあって。
 あ、今日はお昼本当にありがとうございました。」
「俺は別に一緒にご飯食べただけ。
 じゃあ、遅くならんようになー。」


そういうとひらひら手を振りながら帰って行った。
丁度須貝さんと入れ替わりで、撮影が終わったらしいメンバーが
ぞくぞくと戻ってきて周りが少し騒がしくなる。


「あ、Aさん、まだ残ってたの?」
「はい、やり残してることがあって。」



ふくらさんも戻ってきて、デスクをごそごそし始めた。


「あの、ふくらさん…」


私は、ふくらさんのデスクに顔を近づけて
小声で話しかける。
ふくらさんもそれに合わせて顔を寄せて来てくれた。


「この後一緒に帰ってもいいですか?」
「…え?ああ、全然いいけど。
 もしかしてそれで待っててくれた?」
「あ、はい。」
「ふふ、じゃあ10分後でいい?」


なぜふくらさんが笑ったのか、真意は掴めなかったが、
迷惑ではなかったようでよかった。


データを保存したり、書類を片づけたりして
10分後に備えた。



「Aさん、いける?」
「はい。」


ふくらさんと一緒に席を立ち、
周りに「お疲れ様です。」と伝えながら、
オフィスを後にした。

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作品ジャンル:恋愛
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琥珀(プロフ) - ユメさん» このシリーズ初めてのコメントがユメさんで、最後もコメントくださって本当に嬉しいです!何とか2人を幸せのスタートラインに立たせれました!そうなんです!首を触る癖めちゃくちゃいいんですよね〜最後まで読んでくださって本当にありがとうございました! (12月16日 21時) (レス) id: 5ab7100f31 (このIDを非表示/違反報告)
ユメ(プロフ) - fkrさんの首に手を当てて話すクセ、魅力的ですよね(完結おめでとうございます! 最後までてえてえたっぷりで大満足です!) (12月16日 16時) (レス) @page42 id: 8ed95612e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:琥珀 | 作成日時:2023年9月17日 23時

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