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オフィスに戻って午後からの仕事を始める。

ふくらさんは乾くんと山本さんと
ソファで談笑している。
そういえばふくらさんに渡したお昼ご飯
パスタサラダだったの大丈夫だったのかな?


そんなことを考えつつ
松田さんに教えてもらったやり方で
さっきのデータのやり直しを始める。

メモ書きを見つつ、わからないところは
検索エンジンで調べながらやっていると
お昼休憩を終えた松田さんが戻ってきた。


「お疲れ様です。」
「お疲れ様です。」


無難にやり取りをして各々の作業を始めた数分後
検索エンジンとにらめっこしているところに
ふくらさんが戻ってきた。


「Aさんのお昼ご飯まさかサラダだったとは
 大誤算だったんだけど。」


笑いながら言うふくらさん。


「大丈夫じゃないよなと思いながら
 渡しちゃいました、すみません。」
「あはは、まあ俺が言い出したから全然いいんだけど。」


そう言いつつ彼は、私のパソコンの画面を覗き見ていた。


「今は、何やってるの?」
「あ、これは、さっき松田さんに教えてもらったやり方で
 データ作り変えてみようと思って…」
「へー。」
「ちょっと分かんなくて調べてました。」
「え?そんなの松田さんに聞きなよー。
 Aさん、まだ人見知りしてるの?」
「いえ、そう言うわけじゃ…」


私が返事をしきる前に、
パソコンの画面をぐいっと松田さんの方へ向けたふくらさん。


「松田さん、さっきのやり方、
 実際にちょっと動かしてみて?」
「え?あ、はい…」



松田さんは少し驚いたような顔をしつつ
ふくらさんからの頼みは断れずに
私のパソコンを触り出した。

私も慌ててメモを構えて画面を見る。



「じゃ、頑張ってね。撮影行ってくるわー。」



ぽんと背中を押され、彼は去っていった。
2人になってからも、松田さんは作業を止めることなく、
少し解説を入れてくれながら、
ある程度のところまでデータを変更してくれた。



「これで、いけます?」
「はい、ありがとうございます。
 残りは自分でやってみます。」



時計はちょうど定時を過ぎた頃。

隣を見ると、いつも定時に出る松田さんが
珍しくまだ作業をしている。
私に教えてくれた分、時間がかかっているのかな?


「すいません、私のデータやらせちゃったせいで。」
「いや別にそういう訳ではないので。
 もう帰ります。お疲れ様でした。」



そう言い残して、いつもと同じように帰って行った。

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作品ジャンル:恋愛
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琥珀(プロフ) - ユメさん» このシリーズ初めてのコメントがユメさんで、最後もコメントくださって本当に嬉しいです!何とか2人を幸せのスタートラインに立たせれました!そうなんです!首を触る癖めちゃくちゃいいんですよね〜最後まで読んでくださって本当にありがとうございました! (12月16日 21時) (レス) id: 5ab7100f31 (このIDを非表示/違反報告)
ユメ(プロフ) - fkrさんの首に手を当てて話すクセ、魅力的ですよね(完結おめでとうございます! 最後までてえてえたっぷりで大満足です!) (12月16日 16時) (レス) @page42 id: 8ed95612e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:琥珀 | 作成日時:2023年9月17日 23時

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