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夕方近くになり、撮影に出かけていたメンバーが、
オフィスに戻ってくる時間になる。
俺も今日は1日中編集に勤しんだ。

松田さんとAさんも来てからずっと
黙々と作業を続けている。
あの人たち昼飯食べたのか…?

それが気になって、Aさんのデスクへ行く。



「Aさんたち、昼飯食べました?」
「え?ああ、もう夕方か。
 松田さん、すみません。お昼ご飯の時間気づかなくて。」
「いや、全然大丈夫です。
 朝、色々伺って昼飯食べてる場合じゃないなって思ったんで。」


この人、何か棘のある言い方するよなー。
初対面の印象で決めつけはいけないけど。


「すいません。色々後手後手になってて。
 一旦休憩して、何か食べますか?」
「いや、もう定時まであと30分なので、
 これ終わらせて帰ります。」
「あ、わかりました。すいません。」


Aさんは、口を開くたびに謝ってて、
俺はなんだか気に食わない。


「じゃあ、Aさん。メシ買いに行きます?」
「ごめんね、乾くん。
 私もこれ終わらせるまではやろうかなと思って。」


一言何か言おうと思ったけど、
飲み込んで財布を持ってコンビニへ向かうことにする。
Aさんにも何か買ってこよう。



ちょうどオフィスを出たところで、
伊沢さんふくらさん鶴崎さんと出会う。



「お疲れっす。」
「おー、お疲れー。」
「ちょっとメシ買いに行ってきます。」



数分歩くと、須貝さん河村さん。


「メシ?」
「そうっす。」


最寄りのコンビニに入ると、こうちゃん山本さん。
おにぎりコーナーで品定めをしている。



「みんなメシっすか?」
「おー、乾。お疲れー。」



俺もそこに並んで、Aさん用にと
無難な梅と昆布のおにぎりを手に取る。
自分用にもあと2つくらい…



「めっちゃ食べるね。」
「育ち盛りだねー。」
「いやいや、流石に1人で4つは食べ過ぎでしょ。
 Aさんの分です。」



2人もおにぎりと飲み物を選んで
レジに並んでいる。



「今日も遅くなりそうな感じ?」
「いや、Aさん昼飯食べずに仕事してて、
 晩飯誘ったんですけど、断られちゃって。
 俺が余計なお節介してます。」



山本さんに質問されて答える。



「何で急にそんな根詰めてやってんの?
 トラブルでもあった?」



次はこうちゃんからの問い。



「トラブルとかはないと思うんですけど、
 今日から松田さんって新しい人来てて
 それでバタバタしてるみたいです。」

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作品ジャンル:恋愛
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琥珀(プロフ) - ユメさん» このシリーズ初めてのコメントがユメさんで、最後もコメントくださって本当に嬉しいです!何とか2人を幸せのスタートラインに立たせれました!そうなんです!首を触る癖めちゃくちゃいいんですよね〜最後まで読んでくださって本当にありがとうございました! (12月16日 21時) (レス) id: 5ab7100f31 (このIDを非表示/違反報告)
ユメ(プロフ) - fkrさんの首に手を当てて話すクセ、魅力的ですよね(完結おめでとうございます! 最後までてえてえたっぷりで大満足です!) (12月16日 16時) (レス) @page42 id: 8ed95612e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:琥珀 | 作成日時:2023年9月17日 23時

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