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〜you side〜
須貝さんとご飯を食べ終わり
オフィスへ戻る。
「すいません、奢ってもらって。」
「ええねん、俺が誘ったんやし。」
話を聞いてもらって
自分の気持ちを少し言語化できた。
昔から須貝さんには本当に頭が上がらないな。
「さっきまで、松田さんに何言われても、
全然気にしないようにしようと思って、
ノーリアクションだったんですけど、
次言われたら、どんな顔したらいいんですか？」
「顔？」
「『お前、何言うてんねん。』みたいに、
ちょっと睨んでみるとか？」
冗談で軽く須貝さんを睨む素振りをすると、
すぐに上から大きな手が覆いかぶさってきて
笑いながらおでこをトンと押される。
「あほやろ、お前。」
「ダメですか？」
「別に睨まなくても、今まで通りでええやろ。
それとも、松田とバチバチやりたいんやったら
話は別やけど。」
「いやいやいや、バチバチなんて。
私、めちゃくちゃ穏健派ですよ？」
「ほんなら、睨むな。」
また、がははと大きく口を開けて笑う須貝さんに
つられて私も笑った。
「俺も前のデスクに居るし、
ちょっと気にして見るようにするから。」
「ありがとうございます。
まあでも、私もだいぶ強くなったと思うんで、
見守っててください。」
前の自分とは違う気がしている。
この会社に入って、色々な人に出会えて、
変われたのは事実だと思っているから。
「無理だけはすんなよ。」
そう言いながら、また須貝さんの大きな手が、
上から降ってきて、今度は頭の上にポンっと置かれた。
「もう、子どもじゃないんですよ。」
私は笑いながら、その手をそっと外した。
以前なら、きっと顔が真っ赤になって
しどろもどろになっていただろうけど、
今の自分は案外冷静で、
頭の中には、ふくらさんの顔が浮かんでいた。
相談に乗ってもらって励ましてくれた須貝さんには
本当に申し訳ないと思うけど、
他の男の人に頭ぽんぽんされてたら、
ふくらさん嫌がるのかな、とか
そんなことばっかりが頭の中を駆け巡った。
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琥珀(プロフ) - ユメさん» このシリーズ初めてのコメントがユメさんで、最後もコメントくださって本当に嬉しいです！何とか2人を幸せのスタートラインに立たせれました！そうなんです！首を触る癖めちゃくちゃいいんですよね〜最後まで読んでくださって本当にありがとうございました！ (12月16日 21時) (
レス) id: 5ab7100f31 (このIDを非表示/違反報告)
ユメ(プロフ) - fkrさんの首に手を当てて話すクセ、魅力的ですよね(完結おめでとうございます！ 最後までてえてえたっぷりで大満足です！) (12月16日 16時) (レス) @page42 id: 8ed95612e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀 | 作成日時：2023年9月17日 23時
