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〜trsk side〜
いつも通りのオフィス。
午前中は、荷物の搬入があったりして周りはバタバタしてたけど
午後は比較的穏やかな時間が流れていた。
「フリバする人―」
いつものようにどこからともなくクイズしようと声がかかって
すぐに数人の輪ができる。
「誰が読む？」
今日はみんな答えたい気分らしく中々決まらない。
かくいう僕も、今日は答えたい。
まあ、今日はというよりいつも答えたい。
「なあ、A。問読みしてみる？」
須貝さんのお声がかかったのは絶賛仕事中だったAさん。
彼女はよく僕たちの突然のイベントに巻き込まれている。
「問読みですか？やったことないですよ？」
「いいじゃん、こんな会社入ったんだし、経験しといたら？」
「下手だったらすぐ代わってくださいね？」
「無理そうだったら、僕読みます。」
無茶ぶりの須貝さんに強引にやらされるAさんが
ちょっとかわいそうになって、無理なら僕が読もうと手を挙げた。
河村さんがクイズの問題集を渡し、ぱらぱらとページをめくった。
「いいですか？」
各々了解の合図を送る。
「…問題。」
落ち着いていて、しっとり耳に入ってくる声の持ち主だなあなんて
考えているうちに、解答権を奪われる。
「時代祭！」
須貝さんがすかさず答える。
「京都三大祭りとは、5月の葵祭、7月の祇園祭と10月の時代祭でした。」
「俺にサービス問題じゃね？」
「京都の文字が目に入って、思わず読んじゃいました。」
そうか、須貝さんとAさんは同郷。
「では、次いきます。問題。」
読み間違えることもなく、スラスラ問読みをこなしていく彼女。
みんな普通にクイズをしているけど、
彼女の問読みを褒めたいのは僕だけなの？
ある程度の問題をこなして、１ラウンド終了。
拍手で閉じる。
「Aさん、問読みめちゃくちゃうまくない？」
「わかる！めっちゃ声いいよね。言葉も明瞭だし。」
「ほんとに初めて？」
僕の発言にみんな賛同してくれて一安心。
「Aさん、次からも問読みお願いしますね。」
「すいません、本来の仕事させてください・・・」
CEO命令を丁重にお断りして、彼女は仕事に戻って行った。
でも、また彼女の問読みを聞きたくなったのは僕だけじゃないはず。
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00kohaku00(プロフ) - おれんじじゅーす。さん» こちらこそ、リクエストありがとうございました。ko考察第２弾も考えてます！お楽しみに。 (8月2日 2時) (
レス) @page6 id: dd8212c960 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじじゅーす。(プロフ) - koちゃん視点面白かったです！！リク応えて下さってありがとうございます😭 (8月2日 1時) (レス) @page7 id: 7f991e8d5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀 | 作成日時：2023年7月26日 7時
