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〜ini side〜
いつものように仕事に来た。
俺の定位置になった、Aさんの横のデスク。
いつも積み上がっている書類の束。
「おはようございます。」
「あ、おはよう、乾くん。」
Aさんは、俺のことは「くん」で呼んでくれる。
人見知りで誰に対しても敬語を使っていたAさんが
これだけ、周りのみんなと親しく話せるようになったのは
７割俺のおかげだと思っている。
「今日は、ずっとオフィスですか？」
「いや、午後から撮影で出ます。」
「売れっ子だね。」
「全然そんなことないっすけどね。」
雑談を交わしながら、徐々に仕事に集中し始める。
ピンポーン。
オフィスのチャイムが鳴る。宅配便かな？
Aさんが玄関へ出て行く。
ごんっ。
少し大きめの鈍い音がして、みんな玄関の方を振り返る。
ふくらさんがすっと立ち上がって、玄関の方へ向かった。
「あいつ、また何かしでかしたか？」
須貝さんも遅れて玄関へ向かう。
少しして、ふくらさんと須貝さんが大きめの段ボールを
中に運んできた。
「おっし、ここでいい？」
「そうだね。」
「これ何すか？」
「これ、Aさん用のラック。」
「ああ、この前伊沢さんが言ってたやつか。」
俺が借りてるデスクに毎日積み上がっている書類が
無くなるのは少し寂しい気もするが
これで気兼ねなくこのデスクをつかえるというわけだ。
「てか、まじで怪我ないの？」
遅れて戻ってきたAさんに声を掛ける須貝さん。
大きな音はやっぱり彼女に何かしらあったらしい。
「すいません、ほんとに壁にぶつかっただけで。
逆にオフィスに傷ついてないか心配なんですけど。」
「あはは、Aさん、壁に勝っちゃうの？」
「A、石頭だったっけ？知らんかったわ。」
須貝さんも、ふくらさんも、Aさんも
３人して和気あいあいと笑っているが、
大きな物音がしたときのふくらさんの初速が速すぎたし、
「仕方ないな…」と言わんばかりのコメントを残した須貝さんも、
本当に心配そうな顔をしていた。
あの日の夜はバチバチやってた２人だけど
今日はこうやって２人で心配して。
Aさん、愛されてんなーなんて。
俺は呑気に編集作業に戻った。
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00kohaku00(プロフ) - おれんじじゅーす。さん» こちらこそ、リクエストありがとうございました。ko考察第２弾も考えてます！お楽しみに。 (8月2日 2時) (
レス) @page6 id: dd8212c960 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじじゅーす。(プロフ) - koちゃん視点面白かったです！！リク応えて下さってありがとうございます😭 (8月2日 1時) (レス) @page7 id: 7f991e8d5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀 | 作成日時：2023年7月26日 7時
