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時折笑いながら、相槌を打って、彼女の話を聞いていたが、
次第に彼女が真剣に話してくれていることに気づいて俺も徐々に真剣になる。
Aさんの言葉が途絶えたら、次は自分が話す番だ。
「…私は、どんな意味でも
誘ってもらって嬉しかったなと思ってるんですけど。」
最後に彼女の口から発せられた一文は、
小さな声だったけど確かに俺の耳に届いた。
それをきっかけに鼓動の速度が上がったのが分かる。
何と返そうか。
考えているうちに、沈黙が長くなっていることに
気づかなかった。
彼女はその沈黙に耐えきれなくなったのか
また口を開いた。
「あー、もうすみません！本当に！
いつもペラペラ変なこと喋り出して。
困りますよね。忘れてくださいね！」
恥ずかしそうに彼女が笑って
いつもなら、ここで自分も笑って話が終わるのだが、
今日はそういうわけにはいかないと思った。
「自分も…」
一言、声を発すると、彼女もすっと笑うのをやめて
俺の次の言葉に耳を傾けているのが分かった。
「どういう意味でAさんが受け取ってくれたのか
ずっと気になってて。
でも、どういう意味だったとしても
今日デートできたことはすごい嬉しいなって思ってる。」
全然スマートじゃない答えだし、
自分の気持ちを微塵も伝えられてないし、
さっきまでの暴走アクセルはどこへいったのか。
「また、デートしてくれる？」
別れ際でもないのに、こんなこと聞いちゃって。
断られたらこの後どんな気持ちで
ジェラートを食べるつもりなんだろう。
「…はい、またお願いします。」
また、小さくなった声で返事をする彼女。
俺に気を遣って、OKしてくれたのだろうか。
気になって横を見ると、うつむき気味の彼女の横顔。
暑さのせいか、照れているのか、耳まで赤くなっている。
どちらにしろ表情は、柔らかくて、
嫌がっている素振りはなく安心した。
安心したのも束の間、
会話に夢中になりすぎて
Aさんから受け取ったスマホの画面が
真っ暗になっていたことに気づいていなかった。
「あ、ごめん。
これ、ロック解除してもらっていい？」
「え？あ、はい。」
慌ててこちらを向いて手を伸ばしてくる彼女。
スマホを差し出す自分の手が少し触れて
そこから体温が上がるのが分かる。
こんなに好感触なら手くらい繋いでもという邪念を振り払って
もう一度スマホのマップに集中した。
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00kohaku00(プロフ) - おれんじじゅーす。さん» こちらこそ、リクエストありがとうございました。ko考察第２弾も考えてます！お楽しみに。 (8月2日 2時) (
レス) @page6 id: dd8212c960 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじじゅーす。(プロフ) - koちゃん視点面白かったです！！リク応えて下さってありがとうございます😭 (8月2日 1時) (レス) @page7 id: 7f991e8d5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀 | 作成日時：2023年7月26日 7時
