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「すいません。どうしても自信ないので、
ふくらさん、地図見てもらえません？」
スマホを差し出してきた彼女が何を言うのかと思うと
そんな可愛いお願い。身長差も相まって、少し上目遣い。
こんなの、反則だと思う。
かろうじて効いていたブレーキもそのうち効かなくなりそうだ。
「いいけど、俺も相当だからね？」
スマホを受け取り、地図を見ながら歩き出す。
冷静を装ってはいるものの、内心は高揚している。
「あのさ、」
暴走したアクセルに身を任せて、
デートの誘いを了承してくれた時から、
ずっと気になっていたことを彼女にぶつけてみることにした。
「今日ってさ、俺たちデートしてるってことで
いいんだよね？」
メールを送って、返ってきた返事は、好感触で。
『デート』という言葉は、彼女が鈍感そうだったから、
敢えて使ったものだったけど、その辺りには全く触れずここまできた。
俺がした問いに、さっきまでの和やかな空気が、
急に緊張感が高まったような気がした。
やっちゃったかも…
今日は楽しく１日終えるだけで十分だったのに。
歩みを進めながら、彼女の応答を待った。
「私は…そう誘われたので、
そう思ってきたんですけど…。」
少しうつむきながら、答える彼女の姿。
そう思ってということは、期待してもいいということ？
「…ふくらさんの『デート』の定義
教えてもらってもいいですか？」
予想もしていなかった彼女からの投げかけにたじろいだ。
「え！？定義？…定義って、考えたことなかった…」
「私にとって『デート』ってカップルがするものだと
ずっと思っていたんです。」
いつものよく喋るAさんのターンが始まった。
こういうところも、また魅力的だと思いつつ、
さっき投げかけられた問いに対するうまい答えを考える。
まだ、本心をすべて打ち明けるのは時期尚早か。
このまま、勢いでいってしまうべきか。
「でも、わたしとふくらさんは職場の同僚だと思っていたので、
『デート』の意味を調べてみたら、」
「え？調べたの？」
「はい、調べました。」
あまりの真面目な律義さに笑ってしまった。
「親しい男女が会うこと、みたいな意味にたどり着いたんです。
でも、そこにたどり着くまですごく長くて
ほとんどがそういう関係に発展するみたいな風に書かれていて
ふくらさんはどんな意味で誘ってくださったんだろうって。
ずっと気になってたんです。」
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00kohaku00(プロフ) - おれんじじゅーす。さん» こちらこそ、リクエストありがとうございました。ko考察第２弾も考えてます！お楽しみに。 (8月2日 2時) (
レス) @page6 id: dd8212c960 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじじゅーす。(プロフ) - koちゃん視点面白かったです！！リク応えて下さってありがとうございます😭 (8月2日 1時) (レス) @page7 id: 7f991e8d5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀 | 作成日時：2023年7月26日 7時
