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ふと、目を開けると窓の外が少し明るくなってきていた。
いよいよ来てしまった約束の日。
昨日は、タクシーの中でふくらさんと連絡を交わし、
１０時にオフィスで待ち合わせて仕事をして、
終わってから美味しいものを食べに行こうと、予定を確認した。
ぼやける視界で時計を見るとまだ５時。
昨日寝たのは結局１時を過ぎていたから
これは早すぎると思ってもう一度眠りに戻ろうとするが
そうはいかないらしい。
仕方なく、むくりと起きて、出かける準備をする。
早く行って仕事をすれば、ふくらさんの手を煩わせることもないし、
この早起きは正解だったのかもと思えてくる。
クローゼットを開けて、オフィスへいつも着ていく服に
手を伸ばしかけて、はっとする。
デートって何着ていくんだ？
そこから、いつも仕事に着て行かない服を片っ端から出して
鏡の前で合わせて組み合わせを見てみる。
これも違う、あれも違うと、気づけばもう周りはすっかり朝だ。
やっと決まった服に着替えて、そこから化粧をする。
目の下のクマを入念にカバーして、
いつも使わないパレットの色も少し使ってみる。
身支度は整って、今一度鏡の前に立って全身を見る。
一日でこんなに鏡を見るのは初めてかもと思うけど、
変に思われるのも嫌だからどうしても重ねて確認したくなる。
気合入りすぎって思われないかな？
ティッシュで少しリップをふき取ってみたり、
瞼のラメも少し落としてみたり…
どうにか自分が納得する姿になって時計を見ると
まだ１０時の集合には１時間ほど早い時間だったが
先に仕事をするためにオフィスへ向かった。
静かなオフィスに着いて、１人で仕事を始める。
案外１人で居るとすっと仕事に集中できていて
昨日していた心配は杞憂だった。
キーボードの音が波に乗ってきて頭も冴えてくる。
ふくらさんが到着するまでに終わるだろうか。
ひたすらパソコンと向き合った。
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00kohaku00(プロフ) - おれんじじゅーす。さん» こちらこそ、リクエストありがとうございました。ko考察第２弾も考えてます！お楽しみに。 (8月2日 2時) (
レス) @page6 id: dd8212c960 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじじゅーす。(プロフ) - koちゃん視点面白かったです！！リク応えて下さってありがとうございます😭 (8月2日 1時) (レス) @page7 id: 7f991e8d5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀 | 作成日時：2023年7月26日 7時
