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少し悩んで、伊沢さんが答える。
「あと１時間でどうっすか？」
「それ以上は…？」
「もう、ダメダメ！
それ以上は、また明日出直してください。
あ、いや、あなた明日休みだから次の出勤日に出直して！」
少し時間を延ばそうとしてみたが叶わず。
「てか、１時間したらてっぺん超えるんですよ？
何時間オフィスにいるつもりですか。」
「次の出勤日までにやっちゃわないと
間に合わないことがあるんです…」
伊沢さんは私が乾くんとずっと遊んでたことは知らないから
どれだけ仕事が遅いやつなんだと思われるだろう。
「Aさん、明日オフィス来る？
一旦帰ってリフレッシュした方が
効率も上がるんじゃない？」
「え、でも、明日…」
いきなりのふくらさんからの提案。
驚いたが、なんとか
「ふくらさんとの約束が」という言葉を飲み込んだ。
「あー、それがいい、それがいい。
帰りましょう。帰りましょう。」
それに乗った伊沢さんが、オフィスの空調を切ったり
戸締りを始めてしまって、帰る準備をせざる負えなくなってしまった。
乾くんがさっき言った通りになってちょっと悔しくなる。
データを保存し、書類を揃えて帰り支度をしながら、
隣のふくらさんが気になる。
私が仕事残ってるせいでせっかく誘ってくれた予定を
潰してしまっては申し訳ない。
そんなことを考えていると不意にこちらを見たふくらさんと
ばっちり目が合ってしまう。
「大丈夫、俺も手伝うし。
終わってから、いっぱい美味しいご飯食べましょ。」
にこりと微笑んで、小声でそんなことを言われて、
私の心臓が高鳴らない訳がない。
「はいはい、出るよー。
つか、ふくらさんも終電やばいんじゃない？」
「え？あ、ほんとだ。」
自転車通勤の伊沢さんはそれほど慌てなくても良いようだが
ふくらさんは時計を見て慌て出す。
「Aさんは？」
「あ、もう走っても間に合わないのでタクシー拾って帰ります。」
ふくらさんは、小走りでオフィスを出て帰っていった。
私は伊沢さんが最後の鍵を閉めるのを待ってから
お疲れ様でしたと、挨拶をして駅の方に歩き出す。
「あれ？伊沢さん家こっちですか？」
私と同じ方向に自転車をつきながら進みだした伊沢さん。
「んー、まあそんなとこです。」
「ありがとうございます。送っていただいて。」
「ばれました？」
ほんとにここの皆さんは優しい。
駅まで送ってもらい、タクシーに乗り込んで帰路についた。
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00kohaku00(プロフ) - おれんじじゅーす。さん» こちらこそ、リクエストありがとうございました。ko考察第２弾も考えてます！お楽しみに。 (8月2日 2時) (
レス) @page6 id: dd8212c960 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじじゅーす。(プロフ) - koちゃん視点面白かったです！！リク応えて下さってありがとうございます😭 (8月2日 1時) (レス) @page7 id: 7f991e8d5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀 | 作成日時：2023年7月26日 7時
