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一番近くのコンビニの方向へ歩き出す。
「伊沢から、話聞いた？」
歩き出してすぐふくらさんが口を開く。
さっき、須貝さんも会議室に来たっていうことは
みんなこの話知ってるんだろうな。
「はい、新しい人が来られるみたいですね。」
「そうそう。Aさん、いけそう？」
「ちゃんと業務教えられるか、心配です。」
「そうじゃなくて、うーん。
なんて言ったらいいんだろう。
気持ち的に大丈夫かなーって。」
ふくらさんはいつもそう。
こういうとき
私の心の中を見透かしているような気がする。
自分の中の醜い気持ちも全部
見透かされてるんだろうな。
「…ごめん、ずけずけと。」
何と返していいか分からずに沈黙していると
ふくらさんが言葉を続ける。
「明日しんどかったら、無理しないでいいから
また今度の休み行きましょ。美味しいご飯。」
その言葉を聞いて急に
彼の優しさが欲しくなって
彼の言葉が欲しくなって
口から想いが溢れてきた。
「明日、行きたいです。デート。」
「え？」
「美味しいもの食べたいです。」
こうなると止まらないのが私。
「ルービックキューブもまた教えて欲しいです。
で、ついでにちょっとでいいので
話も聞いて欲しいです。
実は伊沢さんの話ちゃんと聞くまで
自分、クビになるかもとか思ってて
アホやなあって笑って欲しいです。
新しい人来て、自分の仕事無くなるんじゃないかって
なよなよしてるのも喝入れて欲しいです。」
そこまで言って漸く口が止まった。
そして襲ってくる羞恥心。
ここまでがいつものセットだ。
こうなると
ふくらさんからの言葉を待つしかない。
顔も見れないから
とにかく目的地であるコンビニへ足を進める。
「…その役、俺でいいの？」
その言葉に思わず彼の顔を見上げる。
ふくらさんも私と同じように
ただ前を見ながら歩いている。
「ダメですか？」
「ううん、ダメじゃないよ。
でも、他にも話しやすい人いるのかなって。
須貝さんとか？乾とか？」
確かによく話す2人だけど
でも違う。
「こんな風に自分の気持ちを
話してもいいって思えるのは
ふくらさんだけかもしれません。
ただ迷惑掛けてるだけなんですけど。」
「迷惑とか、全然そんなことないよ。
むしろ頼ってくれて嬉しい、というか…」
そんなことを話していると目的地のコンビニに
着いてしまった。
一旦話を中断して、買い物をする。
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00kohaku00(プロフ) - おれんじじゅーす。さん» こちらこそ、リクエストありがとうございました。ko考察第２弾も考えてます！お楽しみに。 (8月2日 2時) (
レス) @page6 id: dd8212c960 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじじゅーす。(プロフ) - koちゃん視点面白かったです！！リク応えて下さってありがとうございます😭 (8月2日 1時) (レス) @page7 id: 7f991e8d5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀 | 作成日時：2023年7月26日 7時
