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「他の人が、Aさんの仕事量心配してて。」
「残業と休日出勤のことですよね…
すいません、反省はしているんですけど、
どうしても要領悪くて…」
「いや、まだ入って半年ちょっとなんですから
逆に、今までよく１人で全部やってくれてたっていう風に
俺は見てるんで。」
伊沢さんの優しい言葉にほっとする半面、
今までの人は１人でこなせていた仕事量を
自分ができていないことが悔しい。
「で、その新しい人なんですけど、
他で事務職の経験があるみたいで、
即戦力になりそうって聞きました。」
「そうですか。」
ああ、どうしよう。
これで、私の仕事も全部その人ができるようになったら…
「でも、期間限定ということで話が通ってて。
次、大きい案件いくつか
重なってるやつあるじゃないですか？
その繁忙期が終わるまでってことになってます。」
「期間限定」
その言葉で少し胸が軽くなる。
まだ私も働けるのかな。
「ちょっとでもAさんの負担が
減ったらなーって思って。
一応、ホワイト企業のCEOなんで。」
冗談ぽっく、へへっと笑った。
「じゃ、そういうことなんで
また詳しく決まったら連絡します。」
そういうと伊沢さんは先に会議室を出て行った。
部屋に残った私は、椅子に座ったまま大きく息を吐いた。
自分が思っていた悪い事態ではなかった安堵感。
伊沢さんや心配してくれた人たちの優しさ。
周りを心配させてしまう程の
自分の仕事の遅さへの不甲斐なさ。
色々な感情がぐるぐる渦巻いている。
久しぶりにネガティブに足を突っ込んで
心が疲れているのを自覚する。
早く向こうに戻って、仕事を進めないと、
また残業になってしまう。
そう思えば思うほと、戻るのが嫌になってきて
そのまま椅子の上で体育座りをして体を丸める。
膝に顔をうずめるこの体勢が落ち着く。
みんなお昼を食べに出たり、買いに出たりしてる時間だし
少しくらいこのままでいいよね…？
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00kohaku00(プロフ) - おれんじじゅーす。さん» こちらこそ、リクエストありがとうございました。ko考察第２弾も考えてます！お楽しみに。 (8月2日 2時) (
レス) @page6 id: dd8212c960 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじじゅーす。(プロフ) - koちゃん視点面白かったです！！リク応えて下さってありがとうございます😭 (8月2日 1時) (レス) @page7 id: 7f991e8d5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀 | 作成日時：2023年7月26日 7時
