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「ん？なんかついてる？」
私の視線に気づいたのか、
口の周りを気にするふくらさん。
「あ、いや、すいません。なんもついてないですよ。」
あまりの慌てように笑ってしまう。
「よく食べるなーって思って。」
「そうね、量は食べる方かな。
野菜は嫌いだけどね。」
「それが、すごい意外です。」
彼の野菜嫌いはなんかの動画を見て知ったが
普段の様子からは想像できない意外性。
その後もふくらさんはもぐもぐ食べ続け
私がする他愛もない話に相槌を打ってくれた。
「んー、美味しかった。ご馳走様でした。」
ふくらさんも食べ終わって満足そうな表情をしているが
すっとメニュー表に手を伸ばす。
「デザート食べません？」
「え？まだお腹入るんですか？」
「甘いものは別腹とか言うじゃないですか。」
デザートのページを見つけると
鼻歌でも聞こえてきそうな勢い。
「これ、いいなー。」
メニューを見て迷っていると
店員さんがラストオーダーを取りに来た。
「あ、じゃあこれ1つ。Aさんはどう？」
「んー。」
あまりお腹に入りそうになかったので
紅茶を頼むことに。
「Aさん、明日も休みですよね？」
「あ、はい。一応。ふくらさんは？」
「俺は明日は午後からテレビの撮影。
午前中に色々対策したいしオフィスにはいくかなー。」
「お忙しいですね。」
「あ、Aさん、明日はオフィス来ちゃ
ダメですからね。」
明日も休日出勤しようとしていた私の心を
見透かしたように出てきたふくらさんの言葉。
「また休日出勤しようとしてたでしょ？」
「え？いや…」
「図星じゃん。」
あはは、と笑うふくらさん。
「ちゃんと休まないと身体壊しますよ？」
「私、体力だけは自信あるんです。」
「一応、この会社ホワイトで通ってるんですよ。」
「充分、ホワイトです。
私のキャパが少なすぎて
勝手に黒に染まってるだけなんで。」
でも私のせいでホワイト企業の名に
傷をつけるのは申し訳ないな。
これから残業と休日出勤は気をつけよう。
そうこうしているうちに
デザートが運ばれてきて幸せそうに食べ切って
お会計を済ませた。
2人揃ってお店を出る。
「すっかり遅くなっちゃいましたね。」
「いえ、誘ってもらってありがとうございます。
ふくらさんこそ明日お仕事なのに。」
「全然、大丈夫です。また行きましょ。」
「あ、はい。是非。」
また、2人でってことなのかな？
スマホのナビを見ながら最寄駅に着いた。
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00kohaku00(プロフ) - おれんじじゅーす。さん» こちらこそ、リクエストありがとうございました。ko考察第２弾も考えてます！お楽しみに。 (8月2日 2時) (
レス) @page6 id: dd8212c960 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじじゅーす。(プロフ) - koちゃん視点面白かったです！！リク応えて下さってありがとうございます😭 (8月2日 1時) (レス) @page7 id: 7f991e8d5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀 | 作成日時：2023年7月26日 7時
