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〜you side〜
午後からの仕事もサクサク進み
もうすぐあがれそうな気がしている。
周りが静かなのは少し寂しいけど
たまにはこういう日もいい。
書類をラックに戻しながら整理する。
「おつー。」
私の定時退勤時間、数分前。
ガチャっと扉が開いて入ってきたのは須貝さん。
朝と同じ格好で大荷物だ。
「お疲れ様です。」
「え？Aだけなの？」
「今日は皆さん外で撮影です。」
「あ、そっか。あの撮影ね。」
言葉を交わしながら、ナイロン袋をごそごそしている。
「ほい、お土産。」
須貝さんから手渡されたのは、小さい手のひらサイズの紙袋。
「何ですか？」
「朝、Aがお土産に頼んだもの。」
袋を開けてみると、富士山をかたどった小さなキーホルダー。
「めっちゃ可愛いですね。」
「な？ええやろ？注文通り。」
「ありがとうございます。」
キーホルダーだったけど
すぐ見えるところにと思ってパソコンの画面近くに飾る。
その後もうなぎパイやら何やらたくさん袋から出して
みんなの取りやすいところに開けて広げている須貝さん。
「今日は講演ですか？」
「そうそう。有難いことに大盛況よ。」
「須貝さんの話術にかかれば、
何でも大盛り上がりですよね。」
「まあな。」
「自覚してるところが
また須貝さんの良いところだと思います。」
「え？何？ちょっとディスってへん？」
けらけら笑いながら雑談をする。
そういえば須貝さんも忙しくて色々飛び回ってるから
こうやって２人で話すの久しぶりだな。
「やっぱ、Aと喋ってたらおもろいわ。」
「同郷の絆は違いますね。」
すぐ言葉が返ってくると思ったが
そうではなく
不自然な少しの沈黙の後、口を開く須貝さん。
「俺さ…」
「「「お疲れ様です。」」」
須貝さんの言葉を遮るように大勢の撮影班が
オフィスに帰ってきた。
私は何を言おうとしていたか気になって話し掛けたが
忘れたと言って撮影班にお土産を配り始めた。
須貝さんの周りにはすぐ人の輪ができる。
「あ、おかえりなさい。」
「ただいまー。」
ふくらさんも帰ってきた。
「あー、須貝さん、静岡だったんだね。
俺もうなぎパイ欲しいなー。」
ふくらさんもうなぎパイの人だかりに吸い込まれて
オフィスはわいわいしている。
「お疲れ様でしたー。」
別に隠れたかった訳ではないが
皆さんのわいわいしているのを邪魔しないように
小さめの挨拶をしてオフィスを出た。
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00kohaku00(プロフ) - おれんじじゅーす。さん» こちらこそ、リクエストありがとうございました。ko考察第２弾も考えてます！お楽しみに。 (8月2日 2時) (
レス) @page6 id: dd8212c960 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじじゅーす。(プロフ) - koちゃん視点面白かったです！！リク応えて下さってありがとうございます😭 (8月2日 1時) (レス) @page7 id: 7f991e8d5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀 | 作成日時：2023年7月26日 7時
