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〜you side〜
昨日は無事ソファの沼から逃れて
キッチンへ立ち、晩ご飯と今日のお弁当を作ることに成功した。
いつも通り、朝早めの電車に乗るために家を出た。
エントランスを出て駅の方に歩き出すと
前を歩いているのが須貝さんだということがわかった。
大きなリュックとスーツケースを持っている。
「須貝さーん！」
結構早朝にも関わらず、大きな声を出してしまって、
須貝さんはびくっとしてこちらを振り向く。
「おう、Aやん。びっくりするわ。」
「すいません、朝から大声出しちゃって。」
小走りで須貝さんに追いつく。
「おはよう。」
「今日は出張ですか？」
「うん、今日はね、静岡。」
ぽろぽろとしか喋らない須貝さんも珍しい。
「頑張ってくださいね。」
「おう、なんかほしいお土産とかある？」
有名なものってなんだろうか…
静岡県と聞いて、ぱっと頭に浮かんだものを口に出した。
「んー、富士山？」
「ふはっ、朝から笑かすな。
お土産に富士山頼むやつ初めて。」
「あ、いや、これは…」
須貝さんに笑われて慌てて否定するも
駅の改札に着いてしまった。
「ま、適当に何か買ってくるわ。
富士山は無理やけどな。じゃあ！」
捨て台詞のように私を笑わせて
新幹線と接続する駅の方面のホームへ向かっていった。
手を振ると須貝さんも手を振ってくれて
後ろ姿を見送ると自分もオフィスへ向かった。
最近は朝１番に出勤することが多い。
鍵を開けて、照明と空調をつける。
この手順も慣れてきたものだ。
パソコンを立ち上げて、
今日のタスクを付箋やメモを見つつ確認する。
付箋を見て、昨日のふくらさんからのメッセージを思い出した。
お返しにメッセージを書くことを思いついて
自分の付箋を取り出した。
３枚ほど文字を書いて捨ててを繰り返す。
「会議お疲れ様でした」
結局シンプルに一言書いた。
デスクのど真ん中に貼るのも恥ずかしい気がしてきて
ぱっと見は分からない場所にこっそり貼った。
そわそわしつつ、仕事に取り掛かる。
少しするとぞろぞろと出勤してくる人が出てきた。
自分のデスク周りの人たちも出勤してきた。
みんなどこか気だるそうで、朝の須貝さんの様子と重なる。
須貝さんが、テンション低かったのは、
昨日の会議が夜遅くまであったからだと辻褄があった。
「おはようございます。」
「おはよう。」
ふくらさんも眠そうで荷物を置くと
ソファーの方へ吸い込まれて行った。
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00kohaku00(プロフ) - おれんじじゅーす。さん» こちらこそ、リクエストありがとうございました。ko考察第２弾も考えてます！お楽しみに。 (8月2日 2時) (
レス) @page6 id: dd8212c960 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじじゅーす。(プロフ) - koちゃん視点面白かったです！！リク応えて下さってありがとうございます😭 (8月2日 1時) (レス) @page7 id: 7f991e8d5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀 | 作成日時：2023年7月26日 7時
