この本丸の主は全員ヤバい奴。3 ページ3
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燭台切「それじゃあ、貞ちゃん。他に出陣してくれそうな人を探してきてくれないかな？」
太鼓鐘「お？いいぜ、任せとけ！」
歌仙「っ！？待て、燭台切っ！まさか、僕を残して出陣するつもりかっ！？」
歌仙は目を見開きながら音を立てて立ち上がり、燭台切に食って掛かった。
燭台切「そうだよ？彼女はこういうことは恐ろしく頑固だ。五日前の同田貫さんが軽傷で帰ってきた時に彼女を振り切って部屋に帰っちゃったんだけど、彼女は部屋の前で呪詛を唱えるように低く呻くような声で要求してたんだよ？他の皆の手入れを終えてから、ご飯とお風呂とトイレ以外ずっと。」
歌仙「そ、そんな話聞いていないぞ。悪い冗談はやめてくれないか、燭台切。」
いくらAが時折突拍子のない行動をとる人間だと思っていても、流石にそこまでの奇行をするとは思えない。
燭台切の作り話だろうと思い、歌仙は受け流そうとするが、燭台切の目がスッと光がなくなる。
燭台切「同田貫さんの部屋は奥まった場所にあるし、主のそんなイカれ……姿はマズいからね。目撃者には箝口令を敷いたのさ。それで、三日後にとうとう粘り負けした同田貫さんが手入れを受けて終わり。」
一日どころか三日もそんな真似をする人間が居るだなんて、さらに信じられない話だ。
だが、もしそれが本当のことだったとしたら……と、歌仙は背筋を凍らせる。
長谷部以外の他三振りも、顔には出さないが歌仙と同じようにドン引きしていた。
燭台切「そんな彼女を説得なんて不可能だよ。それより、別の人を探した方が手っ取り早い。それじゃあ、明日のご飯はよろしくね。」
太鼓鐘「さぁて、誰に頼もっかな〜？」
燭台切は笑顔で歌仙に手を振り、頭の後ろで手を組む太鼓鐘と共に台所を出ようと歩き出す。
それを見た歌仙は慌てて駆け出し、燭台切の肩を掴んでそれを止めた。
歌仙「……ぼ、僕も…行く……っ！！お小夜の頼みだ、僕も腹をくくろう。」
小夜「僕、あなたには頼ん。」
浦島「ちょっと今は黙ってよっか、ね？」
雅とは言えない大股で歩いていく歌仙の背中を見つめながら、小夜は否定しようとする。
それを察した浦島が、小夜の口を手で塞いで遮った。
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これはゲームではなく現実だもの。→←この本丸の主は全員ヤバい奴。2
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エメロン(プロフ) - 更新停止中でしたが、面白くて一気読みしました！……なのに、作者のプロフがない…えっ、どゆこと!?……いつか続きが再開されたらいーなぁ……気長に数年待っても読みたいです(T^T) (2022年10月30日 20時) (
レス) @page10 id: 36fa45d99d (このIDを非表示/違反報告)
なう@紺狐(プロフ) - ２週間程かけてここまで読ませて頂きました…！とても面白いです！！更新待ってます！！！ (2022年8月31日 23時) (レス) @page10 id: 8d8366047e (このIDを非表示/違反報告)
灯梁(プロフ) - 了解しました！(*｀･ω･)ゞ (2021年8月27日 2時) (レス) id: 23ec317f74 (このIDを非表示/違反報告)
嗣美 - 灯梁さん» 返事が遅れてしまい、申し訳ないです。コメントありがとうございますっ！はい、します。ただ書くのが遅いので、気長に待っていただけるとありがたいです。 (2021年8月10日 18時) (レス) id: 0564f98bdb (このIDを非表示/違反報告)
灯梁(プロフ) - 次のお話がとても気になります！更新は、する予定ですか？ (2021年8月4日 20時) (レス) id: 23ec317f74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嗣美 | 作成日時：2021年6月19日 21時
