口にするには勇気がいる。6 ページ9
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A『そーですよねー。私みてぇな信仰心もなけりゃ、何の力もねぇ糞凡人如きが神様と会うとかあり得ないですよねー。こんなイケメンが刀剣の付喪神とかあり得ないですよねー。喋る狐とかあり得ないですよねー。超凄ぇロボットかアテレコしているんですよねー。わー、盛大なドッキリですことー。』
こんのすけ「私はクダキツネですっ！」
こんのすけはプンスカ怒りながら私の頭の上に乗り、尻尾でボフボフと人の顔を叩いてくる。
何だ、ご褒美か？
日本号「分かりやすくいじけるな。」
長曽祢「あぁ、可愛らしい程にな。」
日本号「…お前も分かりやすいな。」
長曽祢「……何がだ。」
長曽祢さんと日本号さんが何か喋っているようだが、こんのすけが頭の上でさっきのロボットとアテレコ発言に文句言っていて聞こえん。
こんのすけ「こんな柔らかくて可愛らしい私がロボットなわけがな…って、太鼓鐘殿？」
自分で言っちまうのかって事を言っていたこんのすけが言葉を切り、太鼓鐘さんの名前を呼んだ。
私は太鼓鐘さんの方を向き、視界を塞いでいるこんのすけの尻尾をずらす。
そうして見えたのは、立って障子を見ている太鼓鐘さんの背中。
太鼓鐘「やっと来たかっ！」
太鼓鐘さんは嬉しそうな声色でそう言い、障子の方に歩いていった。
そして、障子の前まで行った太鼓鐘さんが障子を勢いよく開けると、誰かが立っていた。
それは、お膳を持った燭台切さんだった。
A『しょ、燭台切光忠さん？』
思ってもみない訪問者に私は目を丸くする。
燭台切「あれ？どうして不思議そうにしてるんだい？さっき声を掛けた時、名前を言ったけど。」
太鼓鐘「こんのすけが頭に乗って喋ってたから聞こえなかったんじゃねーかな。」
燭台切「そうなんだ。君、お腹空いてるよね？食事を持ってきたから入ってもいいかな？」
A『あ、はい。ありがとうございますっ！』
私が返事をすると燭台切さんは嬉しそうに笑って部屋に入った。
止めてください、離れていてもその笑顔で死んでしまいます。
お膳を持っている燭台切さんの代わりに太鼓鐘さんが障子を閉め、二人は私の側まで来て座る。
燭台切さんが私の前に置いたお膳には、美味しそうなきつねうどんが乗っていた。
燭台切「今日はうどんにしたよ。流石に毎回おかゆだと飽きるからね。」
A『お気遣いありがとうございます。それでは、いただきます。』
私は箸とどんぶりを持ち、うどんを啜る。
美味ーっ！
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嗣美 - 詩織さん» コメント、応援をありがとうございますっ！いえいえ、そんなっ！長曽祢さんだけでなく、私も好きだと仰ってくださるなんて感激の極みですっ！！頑張りますので、これからもよろしくお願い致します。 (2018年1月1日 21時) (
レス) id: c02e9c13bb (このIDを非表示/違反報告)
詩織 - 語彙力なくてすみません。作者さんも長曽祢さんも好きです。大好きです。ほんと好きです。頑張ってください!! (2018年1月1日 2時) (レス) id: 12e906a86c (このIDを非表示/違反報告)
嗣美 - ささかまさん» コメントありがとうございますっ！長曽祢さん最推しの私にとって、そのお言葉はとても嬉しく思います。しかも、今一番好きだなんて…っ！これからも楽しんで頂けたら光栄ですっ！！ (2017年12月17日 0時) (レス) id: c02e9c13bb (このIDを非表示/違反報告)
ささかま(プロフ) - この作品をみてもっと長曾根さんが好きになりました！今一番好きなお話です。続き楽しみにしてます！ (2017年12月16日 10時) (レス) id: 54d1807de2 (このIDを非表示/違反報告)
嗣美 - Mr.lonelyさん» コメントありがとうございますっ！お褒めの言葉嬉しいですっ！！ (2017年11月3日 19時) (レス) id: c02e9c13bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嗣美 | 作成日時：2017年10月3日 0時
