犯人はヤス。 ページ36
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来派の部屋でおやつを食べ、長曽祢さんにまたお姫様抱っこされながら庭を通り、離れが見える距離まで戻ってきた私達。
だが、私の部屋の前に画面越しによく見ていたけど実際には見た事がないものが見え、困惑した私は小声で二人に話し掛ける。
A『あの、あの方は…。』
長曽祢「あの後ろ姿、大包平だな。」
その名前にやっぱりと思い、私は赤い短髪を小刻みに揺らす大包平さんの背中を見つめる。
部屋の前で仁王立ちした大包平さんは、爪先を物凄い速さで何度も床に叩き付けている。
A『な、なにやら怒っているような…。』
私、あの人に何かしたっけ？
そう思った瞬間、大包平さんは凄い勢いでこちらを向き、思わず肩が跳ね上がる。
大包平「お、お前っ！今まで何処に居た…っ！」
大包平さんはやっぱり怒っているようで、怖い顔をしながら靴を履かずに地面に下りた。
瞬間、大包平さんが消えた。
A『はっ！？えっ！？大包平さんっ！？』
離れに近付くと、沓脱石の前に深さ３ｍくらいの穴があるのが見えた。
その穴を覗けば、案の定大包平さんが居た。
何で落とし穴があんだよ。
A『だ、大丈夫ですか、大包平さん？』
大包平さんに声を掛けるが、先程よりも怖い顔で睨まれた。
おっふ、怖ぁ…。
大包平「大丈夫なわけあるかっ！これはお前らの仕業かっ！！」
長曽祢「そんなわけがないだろう。此処はおれたち以外は殆ど通らない。誰かがおれたちを落とす為に掘ったんだろう。」
こんのすけ「買い物に行く時にはなかったので、大包平殿が来る間に掘られたのでしょう。」
A『そうなると、犯人は複数ですよね。出ていたのが短時間ではないとはいえ、一人で掘るなんて無理でしょうし…。』
てか、随分と大胆な犯行だな。
掘っているところを他の男士に見られたり、途中で私達が帰ってくる可能性があるのに。
大包平「いつまで話しているつもりだっ！早く俺を上げろっ！！」
あ、やべっ、忘れ……考え込んでしまったぞ。
長曽祢「上げろ……と言うが、その程度の高さならば自力で上がるのは容易いだろう。」
こんのすけ「そうですね。」
例え男性でも、普通は約３ｍの高さを上がるのはそう容易くないだろ。
でも、刀剣男士だから簡単なのかな。
大包平「そのような真似出来るか。おい、お前。梯子を持ってこい。」
大包平さんは長曽祢さんを指さす。
指をさされた長曽祢さんの顔を見てみると、なんとも言えない顔をしていた。
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嗣美 - 詩織さん» コメント、応援をありがとうございますっ！いえいえ、そんなっ！長曽祢さんだけでなく、私も好きだと仰ってくださるなんて感激の極みですっ！！頑張りますので、これからもよろしくお願い致します。 (2018年1月1日 21時) (
レス) id: c02e9c13bb (このIDを非表示/違反報告)
詩織 - 語彙力なくてすみません。作者さんも長曽祢さんも好きです。大好きです。ほんと好きです。頑張ってください!! (2018年1月1日 2時) (レス) id: 12e906a86c (このIDを非表示/違反報告)
嗣美 - ささかまさん» コメントありがとうございますっ！長曽祢さん最推しの私にとって、そのお言葉はとても嬉しく思います。しかも、今一番好きだなんて…っ！これからも楽しんで頂けたら光栄ですっ！！ (2017年12月17日 0時) (レス) id: c02e9c13bb (このIDを非表示/違反報告)
ささかま(プロフ) - この作品をみてもっと長曾根さんが好きになりました！今一番好きなお話です。続き楽しみにしてます！ (2017年12月16日 10時) (レス) id: 54d1807de2 (このIDを非表示/違反報告)
嗣美 - Mr.lonelyさん» コメントありがとうございますっ！お褒めの言葉嬉しいですっ！！ (2017年11月3日 19時) (レス) id: c02e9c13bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嗣美 | 作成日時：2017年10月3日 0時
