ワクテカが止まらないっ！3 ページ30
．
大典太「……怪異か何かが居たんだろう。」
長曽祢「成る程、怪異か。」
こんのすけ「怪異ですね。」
凄ぇ気ぃ使ってくれているっ！
いい人、皆いい人だよっ！
なんて優しい世界なのっ！！
大典太「……蔵に何の用だ。」
皆の優しさに涙が出そうになっていると、大典太さんが尋ねてきた。
A『私が蔵の中が見たくて来ました。前から気になっていたもので。』
大典太「……物好きだな。」
ははっ、よく言われます。
こんのすけ「大典太殿は何故蔵の中に？」
大典太「……俺は元々蔵に居たから、向こうで他の刀剣と居るより、蔵に居た方が…いい。」
あれ、ゲームでそんな感じの事言っていたっけ？
寧ろ、あまり蔵には戻りたくなさそうだったように私は思っていたけど…。
大典太「……此処は俺の蔵じゃない。見たいなら好きに見ればいい。俺は隅に居るぞ。」
A『あ、ありがとうございますっ！』
蔵の中に入ってしまった大典太さんにちゃんと聞こえるよう、私は少し大きめな声で礼を言う。
長曽祢「では、入るか。」
こんのすけ「懐中電灯はつくのですか？」
長曽祢「あぁ。どうやら電球が緩んでいただけのようだ。行くぞ。」
A『はい。』
私は持っている懐中電灯をつけると長曽祢さんに渡し、もう一度蔵の中に入る。
長曽祢「……なぁ。」
先程より奥に行くと長曽祢さんに声を掛けられ、長曽祢さんの方を向く。
A『何ですか？長曽祢さん。』
長曽祢「あまり此処には物がないみたいだが、これでもいいのか？」
A『はいっ！私の家の近くにも蔵があってずっと入ってみたかったので、こうして入れるだけでワクワクしますっ！』
私は更に奥に行こうと一歩前に進む。
だが、突然長曽祢さんに手を掴まれた。
A『ど、どうしました、長曽祢さん？』
その事に驚いた私は長曽祢さんを見て名前を呼ぶが、長曽祢さんは難しい顔をして黙っている。
そして、強引に私の手を引いて蔵の外に向かう。
A『えっ？ちょっ、長曽祢さんっ！？』
もう一度呼ぶが、長曽祢さんは無言のまま。
外に出ると長曽祢さんは頭の上に居るこんのすけを私の顔が見えるように持ち、顔を覗き込む。
長曽祢「分かるか、こんのすけ。」
こんのすけ「……はい。」
A『あ、あの、何でしょう…。』
長曽祢「あんた、顔色が悪いぞ。」
A『え？』
こんのすけ「取り合えず座りましょう。」
こんのすけに促され、入口付近の階段に座る。
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 422人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
嗣美 - 詩織さん» コメント、応援をありがとうございますっ！いえいえ、そんなっ！長曽祢さんだけでなく、私も好きだと仰ってくださるなんて感激の極みですっ！！頑張りますので、これからもよろしくお願い致します。 (2018年1月1日 21時) (
レス) id: c02e9c13bb (このIDを非表示/違反報告)
詩織 - 語彙力なくてすみません。作者さんも長曽祢さんも好きです。大好きです。ほんと好きです。頑張ってください!! (2018年1月1日 2時) (レス) id: 12e906a86c (このIDを非表示/違反報告)
嗣美 - ささかまさん» コメントありがとうございますっ！長曽祢さん最推しの私にとって、そのお言葉はとても嬉しく思います。しかも、今一番好きだなんて…っ！これからも楽しんで頂けたら光栄ですっ！！ (2017年12月17日 0時) (レス) id: c02e9c13bb (このIDを非表示/違反報告)
ささかま(プロフ) - この作品をみてもっと長曾根さんが好きになりました！今一番好きなお話です。続き楽しみにしてます！ (2017年12月16日 10時) (レス) id: 54d1807de2 (このIDを非表示/違反報告)
嗣美 - Mr.lonelyさん» コメントありがとうございますっ！お褒めの言葉嬉しいですっ！！ (2017年11月3日 19時) (レス) id: c02e9c13bb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：嗣美 | 作成日時：2017年10月3日 0時
