一緒に遊ぼうっ！2 ページ23
．
四人が出ていった障子を見ていると、篭手切さんが私の前まで来てしゃがんだ。
篭手切「それでは行って参ります、主。」
A『すみません、お願い致します。』
私が軽く頭を下げてお願いすると、優しく微笑んで外に出ようと障子に向かう篭手切さん。
だが、その途中で外に出ていた四人が戸惑ったような顔をして戻ってきて、篭手切さんは足を止めた。
日本号「お前ら、そんな顔してどうしたんだ？」
日本号さんの問いに、不動さん以外の三人は顔を見合わせてから、私の顔を見る。
太鼓鐘「それがよう、どんな下駄かと思ってもう一つの下駄を確認したんだよ。」
愛染「そしたら、どっちもあったぜ？」
A『え？』
愛染さんの言葉を聞き、私は急いで部屋を出る。
そして、いつも下駄を置いている沓脱石を見れば、確かになくなった下駄が其処にあった。
A『……何で？』
部屋に居た人達もゾロゾロと出てきて、私と同じように沓脱石を覗き込む。
日本号「誰かが持ってきたのか？」
燭台切「みたいだね。それも、仲良くなった刀剣じゃない誰かが。」
長曽祢「仲良くなった者であれば、持ってきた時に声を掛けるからな。」
こんのすけ「主さまと会えない短刀の皆さんも、仲良くなった誰かに言伝てを頼めますし。」
A『なら、一体誰が…。』
もしかして、一期さんか？
……でも、あの人私の事嫌っているからな…。
不動「まっ、誰だか分からないけど、これで探す必要はないよな。さぁて、酒でも飲むかぁ。」
不動さんは愛染さんと太鼓鐘さんの手から逃れると、伸びをして部屋に入ろうと振り返る。
が、またも左右から不動さんの両腕を掴む愛染さんと太鼓鐘さん。
太鼓鐘「んじゃ、皆で散歩に行くかっ！」
愛染「おうっ！！」
蛍丸「俺たち、靴履いてくるから待っててね。」
もがく不動さんを引き摺り、三人は玄関に向かって駆け出していった。
不動「放せええええぇぇぇぇぇっ！！」
不動さんの絶叫が静かな本丸に響き渡る。
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 422人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
嗣美 - 詩織さん» コメント、応援をありがとうございますっ！いえいえ、そんなっ！長曽祢さんだけでなく、私も好きだと仰ってくださるなんて感激の極みですっ！！頑張りますので、これからもよろしくお願い致します。 (2018年1月1日 21時) (
レス) id: c02e9c13bb (このIDを非表示/違反報告)
詩織 - 語彙力なくてすみません。作者さんも長曽祢さんも好きです。大好きです。ほんと好きです。頑張ってください!! (2018年1月1日 2時) (レス) id: 12e906a86c (このIDを非表示/違反報告)
嗣美 - ささかまさん» コメントありがとうございますっ！長曽祢さん最推しの私にとって、そのお言葉はとても嬉しく思います。しかも、今一番好きだなんて…っ！これからも楽しんで頂けたら光栄ですっ！！ (2017年12月17日 0時) (レス) id: c02e9c13bb (このIDを非表示/違反報告)
ささかま(プロフ) - この作品をみてもっと長曾根さんが好きになりました！今一番好きなお話です。続き楽しみにしてます！ (2017年12月16日 10時) (レス) id: 54d1807de2 (このIDを非表示/違反報告)
嗣美 - Mr.lonelyさん» コメントありがとうございますっ！お褒めの言葉嬉しいですっ！！ (2017年11月3日 19時) (レス) id: c02e9c13bb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：嗣美 | 作成日時：2017年10月3日 0時
