よくぞおいでくださったっ！4 ページ20
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それと入れ替わるように明石さんが立ち上がる。
長曽祢「どうした、明石国行。」
明石「自分、部屋に帰らせてもらいますわ。」
愛染「はぁっ！？何だよ、もう帰るのかよっ！まだ来たばっかじゃねーか…。」
蛍丸「俺、まだ帰りたくない…。」
蛍丸さんは私の手を取り、ギュッと握る。
あぁ、もうか。
少しだけだとしても、会えただけでいいじゃん。
そう自分に言い聞かせてもやっぱり寂しくて、泣き言を言わないように私は唇を噛み締める。
明石「此処やと座ってなあかんからなぁ。誰も居らん静かな部屋で転がってる方がええわ。」
A『え？それって…。』
明石さんを見ると、明石さんは一瞬だけ私を見て障子に向かって歩き出す。
明石「…晩御飯までには帰ってきぃ。それと、これから何人も手入れするんやから、あまり無理させるんやないで。」
蛍丸「うん、分かったっ！！」
愛染「ありがとな、国行っ！」
明石「はいはい。さいなら。」
背を向けたまま頭の横まで上げた手をヒラヒラと振り、明石さんは部屋を出ていった。
A『ちょっと失礼します。』
私は膝に乗せているこんのすけを愛染さんに渡し、明石さんを追う為に部屋を出る。
外に出た私は母屋に続く廊下を見ると、明石さんは既に渡り廊下を歩いていた。
私は駆け足で明石さんを追い掛ける。
A『明石国行さんっ！』
追い付くまで後数ｍの距離で声を掛けると、明石さんはこちらに振り向く。
明石「何ですのん？」
A『あの、ありがとうございました。お二人と会わせてくださって。』
明石「最初に言うたやろ。蛍丸の為やって。お礼言われる筋合いはありまへん。」
A『それでも、言わせてください。』
明石「……可笑しなお人や。まぁ、それやったらどうぞお好きに。ほな。」
明石さんは苦笑しながらそう言うと、私に背を向けてさっさと行ってしまった。
遠ざかっていく明石さんの背中を数秒見つめ、私も部屋に向かって一歩踏み出した。
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嗣美 - 詩織さん» コメント、応援をありがとうございますっ！いえいえ、そんなっ！長曽祢さんだけでなく、私も好きだと仰ってくださるなんて感激の極みですっ！！頑張りますので、これからもよろしくお願い致します。 (2018年1月1日 21時) (
レス) id: c02e9c13bb (このIDを非表示/違反報告)
詩織 - 語彙力なくてすみません。作者さんも長曽祢さんも好きです。大好きです。ほんと好きです。頑張ってください!! (2018年1月1日 2時) (レス) id: 12e906a86c (このIDを非表示/違反報告)
嗣美 - ささかまさん» コメントありがとうございますっ！長曽祢さん最推しの私にとって、そのお言葉はとても嬉しく思います。しかも、今一番好きだなんて…っ！これからも楽しんで頂けたら光栄ですっ！！ (2017年12月17日 0時) (レス) id: c02e9c13bb (このIDを非表示/違反報告)
ささかま(プロフ) - この作品をみてもっと長曾根さんが好きになりました！今一番好きなお話です。続き楽しみにしてます！ (2017年12月16日 10時) (レス) id: 54d1807de2 (このIDを非表示/違反報告)
嗣美 - Mr.lonelyさん» コメントありがとうございますっ！お褒めの言葉嬉しいですっ！！ (2017年11月3日 19時) (レス) id: c02e9c13bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嗣美 | 作成日時：2017年10月3日 0時
