一緒に来い。3 ページ8
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その頃、同田貫は大倶利伽羅に追いついており、三歩後ろを歩いていた。
同田貫「まさか、あんな事言うとは思わなかったぜ。少し前まで出陣続きだったのに、あいつが審神者になってからは一回だけ。……あぁ、そっちは二回だっけ？」
大倶利伽羅「…………どうでもいいだろ。」
同田貫「良くねぇよ。俺は絶対に出陣してやる。……そんで、あいつらを探す。」
その言葉を聞いた大倶利伽羅は足を止めそうになるが、歯を噛み締めてそのまま歩き続ける。
同田貫「それで済む話じゃねぇって事くらい分かってるが、このまま何もしねぇよりマシだろ。なにより、無駄に自分を危険に晒す馬鹿が居なくなるからな。」
大倶利伽羅「何が言いたい。」
同田貫「一人で出陣した時、白金台に行っただろ。あの時は折れずに帰還出来たけどよ、もうあんな奇跡なんて起きねぇぞ。」
大倶利伽羅「……お前の口からそんな言葉が出るとはな。審神者に感化されたか？」
同田貫「んなわけねーだろ。だが、俺たち刀は折れる為に戦ってんじゃねぇんだ。だから、探してぇなら一緒に来い。」
大倶利伽羅は何の返事もしない。
だが、同田貫は大倶利伽羅の本体を持つ手に力が込められるのを見逃さなかった。
同田貫「…………まぁ、どうせ今すぐ出陣なんて無理だろーから、それまでに考えとけよ。」
同田貫はそれだけ言って速足で大倶利伽羅を追い越し、離れに続く渡り廊下を渡る。
Aの部屋の前に着くと、何の声掛けもなく勢いよく障子を開けた同田貫。
同田貫「おい、来たぞ。…………あ？」
同田貫は部屋を見渡し、間を置いて首を傾げる。
少し遅れて着いた大倶利伽羅は、そんな同田貫の様子を見て不思議に思い、同田貫の横に立って部屋の中を見る。
大倶利伽羅「…………誰も居ない？」
もぬけの殻となったAの部屋に、大倶利伽羅の声が虚しく響いた。
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嗣美 - ふふおさん» コメントありがとうございますっ！長曽祢さんの夢小説少ないですよね。私もそれが悲しくて自分で書いてしまいました。なので、楽しんで頂けて嬉しいですっ！これからも楽しんで頂けるよう頑張りますっ！！ (2017年9月26日 1時) (
レス) id: c02e9c13bb (このIDを非表示/違反報告)
ふふお(プロフ) - 長曽祢さんの夢小説は比較的数が少ないので、この小説だけが供給源です！ 楽しみに待ってます！！ (2017年9月25日 23時) (レス) id: 0eff09d945 (このIDを非表示/違反報告)
嗣美 - 「」さん» コメントありがとうございますっ！五つもあるので結構長いと思いますが、それを一日で全て読んでくださるなんて嬉しいですっ！！続きは只今作成中ですので、暫しお待ちを。 (2017年9月17日 19時) (レス) id: c02e9c13bb (このIDを非表示/違反報告)
「」 - 今日、この作品を見かけまして一番初めから見てきました！！息をする間もなく見終わる位にパソコンに食いついていましたｗ。続きがとっても気になります！！更新待ってます！ (2017年9月17日 14時) (レス) id: 7f2420204c (このIDを非表示/違反報告)
嗣美 - リズさん» コメント、応援、お褒めの言葉をありがとうございますっ！！いえいえ、そのお言葉が励みになりますから、とても嬉しいですよっ！(*´ω｀*) (2017年8月3日 17時) (レス) id: c02e9c13bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嗣美 | 作成日時：2017年6月18日 20時
