一緒に来い。2 ページ7
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腕を組んで廊下のど真ん中で仁王立ちしていた大包平は一歩前に出た。
大包平「手合わせするぞ。ついてこい。」
二振りを見下すように言い放つ大包平。
そんな大包平の横を大倶利伽羅は通り過ぎる。
だが、振り返った大包平に肩を掴まれ、大倶利伽羅は足を止めた。
大包平「おい、お前。何処へ行く。」
大倶利伽羅「審神者の部屋だ。」
大包平「何っ！？この俺が誘っているんだぞ。それなのに断る気かっ！！」
大倶利伽羅「群れるつもりはない。」
同田貫「それしか言えねぇのか。」
大倶利伽羅「馴れ合うつもりはない。」
同田貫「いや、そういう意味じゃねーよ。」
ソハヤ「何だ？漫才か？」
同田貫「違ぇよっ！！」
大倶利伽羅「馴れ合いは光忠……とやってくれ。俺はあいつとは違う。」
大倶利伽羅は大包平の手を振りほどくと、それだけ言って歩き出した。
同田貫「……やっぱ俺も遠慮するぜ。俺は手合わせより実戦の方がいい。行くついでに出陣出来るよう交渉すっかなぁ。」
同田貫は大倶利伽羅の後を追い、二振りに背を向けたまま手を振った。
ソハヤ「あっ！おい、待」大包平「仕方ないな。おいお前、行くぞっ！」
同田貫達を引き留めようと慌てて追い掛けようとするソハヤだが、大包平に首根っこを掴まれ、稽古場へと引き摺られる。
その手から逃れようともがくソハヤ。
だが、一向に手を放す気配も立ち止まる気配もない大包平に、ソハヤは声を上げた。
ソハヤ「おい、待てよっ！あいつらを連れていかねぇとっ！！」
大包平「黙れ。俺は元々お前以外どうでもいいんだ。おのれ、あのじじいめ…っ！"俺と手合わせしたいならソハヤを倒してからだ"、などとほざくとはっ！上から目線も甚だしいぞっ！！」
ソハヤ「(怒りからこんな馬鹿力を？つか、お前だけには言われたくないだろーよ。)」
そんな事を内心思いながらソハヤはもがくのを止め、頭を掻きながら深々と溜め息を吐いた。
ソハヤ「…………まぁ、いいか。俺の役目は終わったしな。」
ソハヤは同田貫達が歩いていった方から歩いてきた一振りの刀剣を見つめ、ポツリと呟いた。
その刀剣は肩にかけた白いマントを翻して歩き、紙を持っていない方の手で眼鏡を押し上げた。
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嗣美 - ふふおさん» コメントありがとうございますっ！長曽祢さんの夢小説少ないですよね。私もそれが悲しくて自分で書いてしまいました。なので、楽しんで頂けて嬉しいですっ！これからも楽しんで頂けるよう頑張りますっ！！ (2017年9月26日 1時) (
レス) id: c02e9c13bb (このIDを非表示/違反報告)
ふふお(プロフ) - 長曽祢さんの夢小説は比較的数が少ないので、この小説だけが供給源です！ 楽しみに待ってます！！ (2017年9月25日 23時) (レス) id: 0eff09d945 (このIDを非表示/違反報告)
嗣美 - 「」さん» コメントありがとうございますっ！五つもあるので結構長いと思いますが、それを一日で全て読んでくださるなんて嬉しいですっ！！続きは只今作成中ですので、暫しお待ちを。 (2017年9月17日 19時) (レス) id: c02e9c13bb (このIDを非表示/違反報告)
「」 - 今日、この作品を見かけまして一番初めから見てきました！！息をする間もなく見終わる位にパソコンに食いついていましたｗ。続きがとっても気になります！！更新待ってます！ (2017年9月17日 14時) (レス) id: 7f2420204c (このIDを非表示/違反報告)
嗣美 - リズさん» コメント、応援、お褒めの言葉をありがとうございますっ！！いえいえ、そのお言葉が励みになりますから、とても嬉しいですよっ！(*´ω｀*) (2017年8月3日 17時) (レス) id: c02e9c13bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嗣美 | 作成日時：2017年6月18日 20時
