サイレントキラー。3 ページ43
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A『酸欠…のようです…。』
不動「"酸欠"ぅ？何だ、そりゃ？」
A『……さ、酸素が薄い場所で…生じる症状の事です…。症状が軽いと吐き…気や、頭痛等で済みますが、そのまま酸素…が…薄い場所に放っておくと…最悪、死に至ります…。』
太鼓鐘「死って、やべぇじゃねぇかっ！早く此処から出ねぇとっ！！」
日本号「あぁ。俺が一番下で台になるから、誰か二人は肩に乗れ。そうすれば一番上のやつは井戸の縁に届くだろ。此処から出たら梯子を持ってこい。」
篭手切「では、私が真ん中になろう。」
太鼓鐘「じゃあ、俺が一番上やるぜっ！」
日本号「おぉ。それじゃあ…。」
日本号さんは軽々と私を持ち上げると、胡座をかいている不動さんの膝の上に置いた。
その上、私を不動さんの胸に寄っ掛からせる。
不動「おいっ！何してんだっ！！」
不動さんが不満をぶつけるが、日本号さんは飄々とした様子で私達を見下ろす。
日本号「何って、仮にも病人を地面に寝かせておくわけにはいかないだろ。ただでさえ冷えてる体を更に冷やしちまうからな。」
不動「だからって、何で俺が」日本号「そいつに何かあったら酒が飲めなくなるかもしれねぇぞ。お前も酒飲みたいだろ？」
不動「っ！！」
日本号さんの言葉を聞いて言葉を詰まらせる不動さんは、物凄ぉく嫌そうに顔を歪めながら日本号さんから私に目を向ける。
不動「……吐くなよ。」
A『……ぜ、善処します…。』
私がそう言うと、不動さんは溜め息を吐いてから私の肩に手を回すと、触れた所から微かに温もりが伝わってくる。
その所為か、段々と瞼が重くなっていく。
必死に上げようとするが、それでも下がる瞼をもう開ける気になれず、私はそのまま閉じる。
不動さんが"おい"と誰かに呼び掛けている声が耳元で何度も聞こえるが、その声は徐々に小さくなっていき、すぐに聞こえなくなった。
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嗣美 - ふふおさん» コメントありがとうございますっ！長曽祢さんの夢小説少ないですよね。私もそれが悲しくて自分で書いてしまいました。なので、楽しんで頂けて嬉しいですっ！これからも楽しんで頂けるよう頑張りますっ！！ (2017年9月26日 1時) (
レス) id: c02e9c13bb (このIDを非表示/違反報告)
ふふお(プロフ) - 長曽祢さんの夢小説は比較的数が少ないので、この小説だけが供給源です！ 楽しみに待ってます！！ (2017年9月25日 23時) (レス) id: 0eff09d945 (このIDを非表示/違反報告)
嗣美 - 「」さん» コメントありがとうございますっ！五つもあるので結構長いと思いますが、それを一日で全て読んでくださるなんて嬉しいですっ！！続きは只今作成中ですので、暫しお待ちを。 (2017年9月17日 19時) (レス) id: c02e9c13bb (このIDを非表示/違反報告)
「」 - 今日、この作品を見かけまして一番初めから見てきました！！息をする間もなく見終わる位にパソコンに食いついていましたｗ。続きがとっても気になります！！更新待ってます！ (2017年9月17日 14時) (レス) id: 7f2420204c (このIDを非表示/違反報告)
嗣美 - リズさん» コメント、応援、お褒めの言葉をありがとうございますっ！！いえいえ、そのお言葉が励みになりますから、とても嬉しいですよっ！(*´ω｀*) (2017年8月3日 17時) (レス) id: c02e9c13bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嗣美 | 作成日時：2017年6月18日 20時
