その名前の威力はどれ程か。2 ページ38
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日本号「……"長曽祢"？それは、長曽祢虎徹か？」
A『え？あ、はい。』
日本号「何で長曽祢虎徹が居るんだ。」
A『私の初期刀として共に来ました。』
日本号「……そうか。」
そう呟いた日本号さんは、とても複雑そうな顔をしている。
A『…あの、 それがどうかしたのですか？何だか残念そうに見えますが…。』
日本号「…弟や他の新撰組の奴らがずっと探していた。なのに、やっと来たかと思えば人間とだなんて、いい気分なわけないだろ。」
日本号さんは深々と溜め息を吐いた。
まぁ、そう思うのも分からなくはないが、そんな露骨に嫌そうにしなくても…。
日本号「……虎徹には義理がある。その虎徹とは別の奴とはいえ、お前は虎徹の連れだ。だから、今殺すのは止めといてやるよ。」
A『…ありがとうございます。』
それを聞いて、私は安堵した。
これならちゃんと話せるな。
蜂須賀さんか浦島さんかは分からんが、感謝しなければ。
…………あれ、待って。
そう言えば、首掴んでいる時、目赤くなかった？
日本号さん、真剣必殺の時目が赤くなるよね。
…殺す気満々だったじゃないですか、やだーっ！
日本号「おい。それは何だ？」
日本号さんの事で戦々恐々としていると、日本号さんは私の後ろを指さした。
何の事かと振り返ってみると、隅っこに手入れ箱と風呂敷がポツンとあった。
き、気付かなかったぞ…。
うわっ…私の視野、狭過ぎ…？
って、こんな事思っている場合じゃねぇっ！
私は急いで手入れ箱の元まで行き、金色の細工が施された黒漆の箱を縛っている赤い紐をほどいて蓋を開ける。
……見た感じ手入れ道具に損害はないし、箱の方にも傷はついていない。
落とされたっぽいから丁子油の瓶が割れているんじゃないかと半ば諦めていたが、割れてない。
箱も私ですら良い物だと分かる程の高級なやつだから、本当に良かった…。
てか、背中から落ちたから、鞄に入れていたら私の背骨と手入れ箱が大変な事になっていたな。
鞄に入れている暇はねぇと思って入れなかったあの時の私、マジでグッジョブ。
私はそう思いながら手入れ箱を紐で縛り、手入れ箱と風呂敷を持って元の位置に戻り、風呂敷を私と日本号さんの間に置いた。
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嗣美 - ふふおさん» コメントありがとうございますっ！長曽祢さんの夢小説少ないですよね。私もそれが悲しくて自分で書いてしまいました。なので、楽しんで頂けて嬉しいですっ！これからも楽しんで頂けるよう頑張りますっ！！ (2017年9月26日 1時) (
レス) id: c02e9c13bb (このIDを非表示/違反報告)
ふふお(プロフ) - 長曽祢さんの夢小説は比較的数が少ないので、この小説だけが供給源です！ 楽しみに待ってます！！ (2017年9月25日 23時) (レス) id: 0eff09d945 (このIDを非表示/違反報告)
嗣美 - 「」さん» コメントありがとうございますっ！五つもあるので結構長いと思いますが、それを一日で全て読んでくださるなんて嬉しいですっ！！続きは只今作成中ですので、暫しお待ちを。 (2017年9月17日 19時) (レス) id: c02e9c13bb (このIDを非表示/違反報告)
「」 - 今日、この作品を見かけまして一番初めから見てきました！！息をする間もなく見終わる位にパソコンに食いついていましたｗ。続きがとっても気になります！！更新待ってます！ (2017年9月17日 14時) (レス) id: 7f2420204c (このIDを非表示/違反報告)
嗣美 - リズさん» コメント、応援、お褒めの言葉をありがとうございますっ！！いえいえ、そのお言葉が励みになりますから、とても嬉しいですよっ！(*´ω｀*) (2017年8月3日 17時) (レス) id: c02e9c13bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嗣美 | 作成日時：2017年6月18日 20時
