いつかえってくるの？ ページ18
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岩融「中々時間が掛かったな。今剣はもう主の元に居るか。」
大広間を出て離れに向かっていた岩融は、庭を見ながら呟いた。
その呟きを聞いた大和守は頭だけを動かし、後ろを歩いている岩融を見る。
大和守「粟田口派の部屋に居ってたんだっけ？」
岩融「あぁ。主の話をしにな。」
加州「タイミング良かったよねー。幾ら殆どの刀剣より歳上でも、あんな話聞かせらんないし。」
長曽祢「そうだな。」
長谷部「貴様ら、もっと早く歩け。主が心配ではないのか。幾ら他に居ないとはいえ、主の守りをあの二人に任せるなど…。」
大和守「(昨日の長曽祢さんと似たような事言ってる…。)」
ブツブツと小言を言いながら四振りの前を大股で歩いている長谷部の背中を、大和守は心の中で苦笑して見つめる。
長谷部に急かされた四振りも速足で離れに向かい、程なくしてAの部屋の前に着き、長曽祢は障子を開ける。
その瞬間、部屋の中から何かが飛び出し、長曽祢の体に抱き着いた。
長曽祢「おおっと。」
その衝撃に長曽祢はよろけるが、すぐに体勢を立て直し、下を向いて抱き着いてきた者を見る。
抱き着いてきた者は今剣で、パッと顔を上げる。
今剣「おかえりなさい、あるじさまっ！！……あれ？あるじさま、じゃない…。」
今剣は満面の笑みを浮かべていたが、抱き着いた相手が長曽祢だと気付くと、途端に残念そうな顔をして長曽祢から離れた。
今剣「みんな、おかえりなさい。あるじさまはいつかえってくるんですか？」
長曽祢「何？居ないのか？」
首を傾げている今剣の問いを聞き、長曽祢は眉をひそめて部屋を見渡した。
だが、Aの姿は何処にも見当たらない。
自分達で淹れたであろうお茶を啜っていた同田貫は顔を上げ、長曽祢を見ながら口を開いた。
同田貫「俺たちが着いた時には居なかったぞ。」
岩融「厠ではないのか？」
今剣「ぼく、へやにいくまえにいきましたけど、だれもいませんでしたよ。」
今剣がそう言い切ると、廊下からトコトコと軽い足音が聞こえ、開いている障子からこんのすけが姿を現した。
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嗣美 - ふふおさん» コメントありがとうございますっ！長曽祢さんの夢小説少ないですよね。私もそれが悲しくて自分で書いてしまいました。なので、楽しんで頂けて嬉しいですっ！これからも楽しんで頂けるよう頑張りますっ！！ (2017年9月26日 1時) (
レス) id: c02e9c13bb (このIDを非表示/違反報告)
ふふお(プロフ) - 長曽祢さんの夢小説は比較的数が少ないので、この小説だけが供給源です！ 楽しみに待ってます！！ (2017年9月25日 23時) (レス) id: 0eff09d945 (このIDを非表示/違反報告)
嗣美 - 「」さん» コメントありがとうございますっ！五つもあるので結構長いと思いますが、それを一日で全て読んでくださるなんて嬉しいですっ！！続きは只今作成中ですので、暫しお待ちを。 (2017年9月17日 19時) (レス) id: c02e9c13bb (このIDを非表示/違反報告)
「」 - 今日、この作品を見かけまして一番初めから見てきました！！息をする間もなく見終わる位にパソコンに食いついていましたｗ。続きがとっても気になります！！更新待ってます！ (2017年9月17日 14時) (レス) id: 7f2420204c (このIDを非表示/違反報告)
嗣美 - リズさん» コメント、応援、お褒めの言葉をありがとうございますっ！！いえいえ、そのお言葉が励みになりますから、とても嬉しいですよっ！(*´ω｀*) (2017年8月3日 17時) (レス) id: c02e9c13bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嗣美 | 作成日時：2017年6月18日 20時
