土産話をご用意しました。 ページ1
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歌仙の部屋から出た五振りは廊下を歩いていた。
加州「もう話す奴居ないし、そろそろ帰る？」
長曽祢「そうだな。幾らへし切長谷部が居るとしても…いや、あいつだから心配だな。」
大和守「それじゃあ、帰ろうか。」
長曽祢の言葉に大和守は苦笑し、三振りは離れの方へと歩き出す。
三振りの後ろを歩いていた和泉守は三振りから背を向け、反対方向へと足を進めた。
だが、和泉守の両腕を掴むと、ズルズルと離れの方へ和泉守を引き摺る加州と大和守。
和泉守「こんだけ付き合ったんだからもういいだろーがっ！解放しろっ！！」
加州「駄目駄目ー。仲良くなるにはもっと一緒に居なきゃでしょ。」
和泉守「オレは仲良くする気なんかねぇっ！」
大和守「ほら、堀川もおいでよ。」
堀川「あ、うん。」
その場に立ち尽くしていた堀川は、駆け足で引き摺られている和泉守の隣まで来た。
和泉守「国広ぉ、お前何ついてきてんだ。」
堀川「だって、そろそろ僕らも前に進まなきゃ。いつまで経っても子供みたいに駄々こねてたらカッコ悪いよ、兼さん。」
和泉守「けどよ…。」
困ったように笑いながら言う堀川の言葉に、和泉守は言葉に詰まる。
引き摺られている姿には触れないようだ。
堀川「大丈夫だよ、兼さん。兼さんに何かしたら僕が斬るから。数ではかなり不利だけど、打刀の皆より脇差の僕の方が室内では有利だから絶対に殺るよっ！」
和泉守「お前、たまに怖いよな。」
満面の笑みでとんでもない事を言い放つ堀川に、和泉守は真顔でつっこんだ。
？「少しよろしいですか？」
四振りが堀川の言葉に引いていると、第三者の声が聞こえた。
引き摺られている和泉守以外の四振りは立ち止まり、自分達に近付いてくる声の主に目を向ける。
長曽祢「何か用か？一期一振。」
長曽祢達から少し離れた所で止まり、一期は穏やかな笑みを浮かべる。
一期「えぇ、あの方の事でお話が。」
その言葉を聞き、加州は顔をしかめる。
加州「どういう風の吹き回し？少し前に話に行ったら問答無用で追い返したくせに。」
一期「申し訳ありません。あの時は弟達が居たので今からする話が出来なくて…。」
トゲのある加州の言葉に、一期は困ったように笑って頭を下げる。
突然の一期の言動に五振りは戸惑うが、一期の次の言葉を待つ。
頭を上げた一期は顔が見えない和泉守以外の四振りの顔を順番にしっかりと見つめ、口を開いた。
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嗣美 - ふふおさん» コメントありがとうございますっ！長曽祢さんの夢小説少ないですよね。私もそれが悲しくて自分で書いてしまいました。なので、楽しんで頂けて嬉しいですっ！これからも楽しんで頂けるよう頑張りますっ！！ (2017年9月26日 1時) (
レス) id: c02e9c13bb (このIDを非表示/違反報告)
ふふお(プロフ) - 長曽祢さんの夢小説は比較的数が少ないので、この小説だけが供給源です！ 楽しみに待ってます！！ (2017年9月25日 23時) (レス) id: 0eff09d945 (このIDを非表示/違反報告)
嗣美 - 「」さん» コメントありがとうございますっ！五つもあるので結構長いと思いますが、それを一日で全て読んでくださるなんて嬉しいですっ！！続きは只今作成中ですので、暫しお待ちを。 (2017年9月17日 19時) (レス) id: c02e9c13bb (このIDを非表示/違反報告)
「」 - 今日、この作品を見かけまして一番初めから見てきました！！息をする間もなく見終わる位にパソコンに食いついていましたｗ。続きがとっても気になります！！更新待ってます！ (2017年9月17日 14時) (レス) id: 7f2420204c (このIDを非表示/違反報告)
嗣美 - リズさん» コメント、応援、お褒めの言葉をありがとうございますっ！！いえいえ、そのお言葉が励みになりますから、とても嬉しいですよっ！(*´ω｀*) (2017年8月3日 17時) (レス) id: c02e9c13bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嗣美 | 作成日時：2017年6月18日 20時
