君との恋を (ページ4)

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浮所｢…あれ、Aちゃん！｣

『ひゃっ…！』

廊下をひとりで歩いていると

私を呼ぶ声がして、思わず手に持っていた財布を落としそうになった。

う、浮所くんだ……

また身体が固まるのを感じた。

次こそはちゃんと会話するって決めてたのにこんなのじゃできないよ…！

浮所｢いま、ひとり？｣

『ひ、ひとり…です』

浮所｢いつもいる友達は休みなの？
今日はお弁当じゃないの？｣

質問攻めにされるから、

頭にクエスチョンマークが飛び交って
なんて答えたらいいのかわかんなくなる。

今日は由乃ちゃん体調不良でお休みだし、

朝お母さんに、弁当忘れずに持っていきなさいよって言われたのに急ぎすぎて忘れてた。

ゆっくりと話す私に、うんうんと頷き微笑んでくれる浮所くん。

浮所｢じゃあ、お昼は食堂？｣

『え、と…コンビニで何か買おうと思ってて…』

浮所｢あっ！じゃあ、一緒に食べない？｣

『へっ！い、一緒に…？』

い、一緒にかぁ……

嬉しいけど、浮所くんと話せる自信ない…

浮所｢うん！
あ、俺の友達もひとりいるけど大丈夫？｣

『だ、大丈夫……！』

浮所｢じゃあ、ご飯買ったら俺らのクラス来てよ｣

またあとでね、って手を振って

教室に入っていった。

……多分、いま顔真っ赤だ

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