紫スピネルの忘れ物 (ページ3)

今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:1,583 hit

2、会議ページ3

≫梵天・会議室

そこに集まるは梵天の幹部たちである。
個性豊かな面々が集まる中で始まる会議が常に平穏なわけはない

三「で？三下組がなんだって？」
九「六本木の端にある『クラブcherry』という店の地下がボスのいる本部だ」

最近よく聞く名前になってきた三下組。
ただの話であれば問題はないが、いかんせん梵天を馬鹿にしたものが増えてきている

九「７年前にオーナーが変わった。そのオーナーがボスらしい」
蘭「へぇ。俺たちの場所で好き勝手やってる訳ね、とりあえず殺そう」
竜「賛成だ、人のシマで、しかも梵天がいる店であるのをいいことによ」

そう語るのは、かつて13歳で六本木の頂点に立ったカリスマ、灰谷兄弟

三「スクラップは決定だ。あとは切り込むタイミングだな」

『疑わしきは罰せよ』『裏切り者には死を』
これが梵天の唯一無二と言っても過言ではない、絶対的なルール

マ「…灰谷、潜入させた奴は来てないのか」
蘭「今日は潜入の日だと思うけど、呼ぶ？」
マ「あぁ、十分に情報は取れただろう？ならば・・・」

バァン！

勢いよく扉が開く
それに合わせて幹部が各々隠していた銃を構える
入ってきた男を見て灰谷兄弟が銃をおろす

なぜなら、そこにいたのは傷つき、血だらけの自分たちの腹心にして
今回の潜入を任せていた男だからである

--------------------------------------------------------------
　 ☆人物紹介☆
　灰谷蘭(ﾊｲﾀﾆﾗﾝ) 灰谷竜胆(ﾊｲﾀﾆﾘﾝﾄﾞｳ)
・六本木のカリスマ兄弟で蘭が兄、竜胆は弟
・よく二人で任務にあたっている
・弟のほうが少し常識人
・でも流石兄弟、わりと容赦ない
・表示→ 蘭「」竜「」