双子。 (ページ31)

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さっきのことは何も無かったように会場に戻った

重岡「そんじゃ、そろそろお開きにするで〜！」

“ Aちゃん、このあと2人で飲もうや〜！ ”

「あ、その」

重岡「言うたやろ、パワハラになるでって」

“ はいはい、大人しく帰りますよお〜 ”

重岡「そんじゃ、また来週からみんなよろしくなあ〜」

重岡さんの合図でみんなぞろぞろと帰っていったけど私は

さっきから重岡さんに助けて貰ってばかりで申し訳なくて

重岡さんに挨拶しに行こうとしたら流星さんに腕を掴まれた

「なんですか？」

藤井「歩いて帰ろうや」

「いいですけど、ちょっとまってて貰えます？」

藤井「やだ。今すぐ一緒に帰ろう」

重岡「こーら！！お前もパワハラで訴えられるで」

藤井「はいはいー」

「重岡さん。今日はありがとうございました」

重岡「あぁ、ええよ、全然」

「今度、お礼させてください」

重岡「お、それは期待してるわ」

「はい！」

重岡さんと店の前で別れた後携帯を出して望くんに連絡しようとしたら

携帯の充電が無くなってることに気づいた。

「あの、携帯貸してもらえませんか」

藤井「なんで」

「望くんに…… 」

歩いてたら突然雨が降り出した。

小雨ではなく大粒でけっこう強い雨だった

藤井「あー、走るでA 」

「え？」

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