束縛。 (ページ50)

今日:3 hit、昨日:15 hit、合計:86,401 hit

50_ ページ50

・

歌番組を見た日から二日経っても頭の中で崇裕くんの歌ってる姿が浮かんであんなに痩せてた崇裕くんが心配で仕方なかった。それにプロポーズだって受け流しにしちゃってるのは崇裕くんと約束してたことを思い出したから。

“ WESTが10年になったら結婚しよな ”

この約束は果たされること無かったけど未だに思い出す。もしあの時崇裕くんのところに戻っていたらどうなっていたのか。

重岡｢ A〜？何ぼーっとしてん？｣

｢私…崇裕くんのところに戻る｣

重岡｢は？何言ってるん？Aは俺の彼女やん｣

｢崇裕くんのこと…ほっとけへん｣

重岡｢戻らせへんよ、Aは俺の女やん｣

｢ …でも、崇裕くんが…！！｣

重岡｢何されたか覚えてへんの？｣

｢覚えてるで、ハッキリ。今でも夢に出てくる｣

重岡｢なら、俺といた方がええやん｣

｢大毅くんといて幸せやった。普通のカップルっこういうことなんやって。でも私…崇裕くんと普通のカップルに戻りたい｣

重岡｢戻れへんよ、濵ちゃんは反省してへん｣

｢ …そんなんわからんやん！｣

重岡｢分かるで。Aに近づく男一人一人今でも排除してるし、Aにそういう気持ちにさせる戦略で近づかせようとしてるんやもん、濵ちゃん本人が言ったでたで｣

それでも私は崇裕くんのところに戻る。その日の夜荷物をまとめて崇裕くんの家に向かった。大毅くんに置き手紙だけ残して。

“ 幸せをありがとう ”

・