:45 ページ45
・
村上side
重岡「 あの、Aの過去教えて頂けませんか 」
中間「 俺も気になる。 」
桐山「 お願いします 」
村上「 ええよ、座り 」
ここで働いてるんやし来年正式にオープンすることが決まったClub WEST。Aの唯一笑ってる顔が見れるのがホストといる時だけやから俺はAの過去を話すことにした
村上「 さっきの櫻井翔ってやつ、裏社会人間でな。
人身売買をするオークションが毎年あってん。金儲けのためにAのことをそれに出してん。その時Aは4歳、弟も一緒に出されて弟は0歳やった 」
神山「 弟…? 」
村上「 おん、錦戸組の養子になった子や。弟は一般家庭に引き取られてこの世界とは無縁の生活しててん、だからほんまの親の顔は知らん 」
重岡「 Aは4歳だったってことは記憶があるってことですか 」
村上「 せや。あいつは全く誰にも寄り付かなかったし笑わなかった。だからAは売れ残った。でも俺には可愛く見えてな…Aを買うことに決めた 」
桐山「 その後…は? 」
村上「 笑わへんし泣きもしいひん、喋りもしないし意思表示もせえへん。世話係にも心開かへん 」
藤井「 それでどうしたんですか 」
村上「 次の年のAの5歳の誕生日にな、言ってん。
“ 俺の事父親なんで思わんでええから。お父さんとも呼ばんでええ。好きなように呼んだらええよ”って。
そしたら初めて“ ボス、ケーキ食べたい”って言ってん。そこからやな、Aが徐々に心開いてくれたのは 」
・
332人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紅恋空 | 作成日時:2019年9月26日 22時