愛されすぎて困ってます。 (ページ12)

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～ JHope side ～

彼女はこんな俺に呆れているのだろうか。

くらくらくらとぐるぐるぐるとする頭で必死に考えるけど使い物にならない。

そのあいだに彼女は俺の手に箸を握らせ、小皿に１品ずつとって持ってきてくれた。

｢ごはんもちゃんと食べてね｣

ああ、彼女は本当によく出来た女のコだ。俺とは釣り合わないくらいに。

そんなこと百も承知だけど女神さまのような彼女に傾けたグラスより溺れていく今日も。

『...A、食べさせて？』

｢え、そこまで酔ってないでしょ？｣

『酔ってる』

｢うそつけ｣

そう言いながらも俺がぼんやりとしていれば、しょーがないなとつぶやきながら口元までちゃんと持ってきてくれる彼女。

そんな彼女を少し離れたところで盛り上がってるメンバーたちが呼ぶ、が、彼女は俺のとなりから動こうとしない。

それはきっと、さっき俺が言われたことを彼女は気にしているから。

｢わたしはホソクのラップ好きだよ、聞き取りやすくてつい聞き入っちゃう｣

あんな人に違うと言われたからって気にしないで。ホソクのことをもっとよく知っててホソクを好きな人はたくさんいるんだから...

と、彼女は続けた。

｢ん、これおいしい。ホソクも食べてみて｣

俺は思わず、スプーンを差しだしてきたちいさな手をとり口づけを。

感謝を伝えずにはいられない。

この愛を伝えずにはいられない。

彼女はこの小さな耳も下手なラップもビビリなところもぜんぶ受けとめてくれるから。

そして、やさしくあたたかい光でそっと包み込んでくれる。まるで女神さまのように。

『やっぱりAは俺の女神さまだね』

｢は？｣

『ヤ～～ほんとだ！これ美味い！！』

なぜなのか、と不思議に思い何千日。いや、何万日か？

それは長い時間を一緒に過ごすようになってから身につけたものではないから。

彼女ははじめから、出会ったときからすでにそうだった。

それじゃあ一体......とまたしても何かを秘めた女神さまに傾けたグラスより、ふかくふかく溺れていく。

愛してるよ、俺の女神様

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