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X年前
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「お前女みたいだな」
「気持ち悪い」
「こっち来んなおかま」
そんな罵声なんて毎日聞かされた。
学校でも。家でも。
「あんたみたいな子産まなきゃ良かった!」
「お前にかけた金全部無駄だった」
「とっとと消えろゴミクズ」
もう嫌だ。消えたい。
そう思って自I殺 未遂をしようとしても、
失敗して生きていたら、
「医療費が無駄」
「金食い虫」
そんな事を言われる。それが怖かった。
ある日ネットでとある人に出会った。
その人は大物の活動者さんで俺なんかの底辺に声が掛かるなんて思ってもいなかった。
DMとかで話してるうちにとある誘いを受けた。
"一緒に活動しない?"
そう。そのとある人とはなーくんだ。
俺はしばらく時間を貰った。
最初は断ろうかと思っていた。
なーくんと一緒に活動するなんて今よりも知名度が上がる。
だから身バレの可能性が高くなる。
活動してる事は誰にも言っていない。
言ったらどうせ
「そんなくだらないことよりも勉強しろ」
「くだらない。そんなのやるなら家から出て行け」
「その稼いだ金もちろん俺達の為だろ?だとしてもくだらなすぎ。」
こんな。俺の唯一のネットという居場所をバカにされる。
だけれど、
なーくんの必死の思いに応えたかった。
俺ななもりさん。俺一緒に活動したいです。この家を出て行けば解決するんで。ななもりさん。わかった。だけど大丈夫?無理してない?
そんな事を聞かれたけど俺は「「大丈夫です。」」と答え続けた。
そして家を出る日。
親と兄弟が出かけて行った。
少し大きめのバックに荷物を入れる。
元々物は全然買って貰って無かったから余裕で入った。
俺は置き手紙に。
「これまでお世話になりました。これまでの学費や生活費を計算し少し多めにお金を入れてある口座の通帳です。自分は東京に行きます。さようなら。」
と通帳を置いて東京へ向かった。
それが約7前の話。
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作者名:るい | 作成日時:2021年4月4日 1時