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4話 ページ7

莉犬 sid

時計の時刻は気づいたら21:24を指していた。

何も声がしないと思いリビングに行ったらお金だけが置かれており誰も居なかった。


赤「またかよ」

そう小さくため息のように呟いた。



**╴╴╴╴╴╴╴╴╴╴╴
数年前

まだ父さんが生きていた頃は一般家庭とことごとく変わらない家だった。

朝アラームの音で起きて朝食の匂いがする


リビングに行くと父さんと母さんが居て

しばらくして姉さんも来る


父「莉犬。おはよう」

「父さん!おはよう!!」

母「おはよ〜莉犬先に着替えてきちゃいなさい」

だけど。そんな当たり前だった日常が崩れた。


とある日の夕方俺がまだ小学生の頃。

家に帰ると青ざめた顔で慌てている母さんが居た。


「ただい、ま。母さん?どうしたの?」

そう聞くと震えた声で。


母「お、お、お父さんがっ...会社でっ...倒れたって...」

母「り、莉犬はっ...宿題してま、待ってなさい。」


そう言って家を走り出して行った。

その日結局母さんが帰ることはなく代わりに姉ちゃんが面倒を見てくれた。

その次の日母さんから電話があった。

母「お父さんが。死,んだ。」

そういわれてすぐに意味が理解できなかった。

理解したくなかった。

でも受け入れるしか無かった。

まだ父さんが死,んだ1年間くらいは良かった。


その一年後くらいからかな。

母さんがいい匂いのする香水を使い始めた

最初はなにか仕事で使うのかと思っていた。


その時母さんが化粧品会社に勤めてたのもあって


日に日に違和感が増えて


母さんが家に帰るのが珍しくなってきた。

だから代わりに姉ちゃんが俺の面倒を見てくれた。



そんな事が続いていたある日突然状況が変わった

久しぶりに母さんが帰ってきた。







知らないチャラそうな男と一緒に

姉「おかえり...その人誰?」

母「杏那,莉犬ただいま〜この人はね新しいお父さんなのよ〜」

意味がわからなかった。

新しいお父さん?

俺の父さんなんてたった1人しか居ない。

「父さんは...」

母「莉犬?父さんはこの人よ?」

「俺にとって父さんは一人しかいないの!!母さんここ半年くらいどうしたの?おかしいよ! 」







バチーーン

気づいたら俺は頬を母さんに叩かれていた。


姉「お母さ...ん...なんでっ...なんでそうなっちゃったの...」

母「杏那までっ...」


チャラ男「まぁいいじゃん?こいつwも日に日にわかってくっしょ」

母「そうなのかな...」

そのまま家を出ていった

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作者名:るい | 作成日時:2021年7月1日 20時

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