ワンダショ追っかけ女子高生 (ページ10)

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土曜日

私服もオシャレな東雲くんに「かっこいいね！」と言うとうっせーよとデコピンされた。

あんまり目を合わせてくれなくて、ほんとに嫌だったんじゃないかと思って聞くとそういうわけじゃないらしくほっとした。

東雲くんと色んなアトラクションに乗って遊んでいると、あっという間のショーに時間になった為ワンダーステージへと向かった。

最前列でど真ん中は流石に恥ずい、と却下されてしまい、仕方なく真ん中の列の端っこの方に座った。

そしてしばらくするとショーが始まった。

「むかしむかし、あるところに」という聞きなれたナレーションとともに司先輩が出てきた。

「あぁ今日も大地は青く茂り、太陽は微笑んでくれている。

なんて素晴らしい日なんだ」

そういって俊敏な動きをする司先輩。

白と青の生地が使われた王子様のような衣装がとてもよく似合っている。

どんどん物語は進んでいきついにクライマックスに。

怪人Xとシャイニングペガサスが互いに睨み、対峙している。

しばらく睨み合っているのが続いていたが、ついに怪人Xがシャイニングペガサスに仕掛けた。

鋭い金属音が鳴り響く。
華麗な動き。

本当にその世界にいるような感覚に陥ってしまう。

互いに雄叫びを上げながら、斬り合った。

そしてシャイニングペガサスが剣を柄にしまった途端、怪人Xはばたり、と倒れた。