ワンダショ追っかけ女子高生 (ページ5)

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「す、すみません…練習中に！」

舞台へ近づき、深深とお辞儀をすると、

「え！お客さん！？」とキラキラと目を輝かせたピンクの髪の女の子が、ステージから飛び降りてこちらに走ってきた。

「こんにちは！ワンダーステージへようこそ！」

こんにちは、とお辞儀をするとほかにいたキャストもこちらへ近づいてきた。

「ところで…どうしてショーの告知もしていないのにワンダーステージに？」

「あ、えっと！」

カバンから生徒手帳を取り出す。

「これ草薙さんので、学校に落ちてたので届けに……」

「え、あ……！それ、探してたんです。ありがとうございます」

いえいえ、と言うと金髪の人がこちらをじっと見ていた。

「む？その服は神高の」

「あ、はい…1年生です、佐藤Aっていいます！」

「そうか奇遇だな！俺も神高生なんだ！」

へぇ……と聞いていると金髪の人がはっとした顔をして大きな声でしまった！と言った。

「自己紹介が遅れてしまったな！俺は神高の2年生であり、
このワンダーランズ×ショウタイムの座長を務めている！

天翔るペガサスと書き、天馬！
世界を司ると書き、司！

その名も、天馬司だ！！！」

キビキビとした動きと共に出てきたよく通る大きな声。

キラキラと眩しい笑顔と一緒に手を差し出していた。

よろしくお願いします、と恐る恐る手を差し出すと、ぶんぶんと手を上下に振られた。

天馬さんを押しのけて草薙さんがお辞儀をする。

「気にしないで、こいついつもそうだから。
…えっと、草薙寧々です。B組の……よろしく」

「フフ、演出を担当している、神代類です。司くんと同じ2年生だよ」

「よ、よろしくお願いします！」

「えー！みんなずるい！！あたしも！」と元気な声と一緒に女の子が飛びついてきた。

「Aちゃん！わんだほーい！」

「わんだほいって？」

「えむ君特有の挨拶みたいなものなんだ」

「なるほど……」

「鳳えむだよ！
あたしは司くんたちと違って宮女だけど、Aちゃんと寧々ちゃんとおんなじ1年生なんだ〜！よろしくね！」

「うん、えむちゃん、よろしくね！」