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今にして思えば、なぜ奴がその場所にやってきたのかわからないが、私は顔を上げてしまった。




「泣いたってどうにもならへんやろ。」



私が泣く理由など宮侑は知るはずもないのに、そんなことを言うなんて勝手な奴だと思った。


でも、正論は正論である。



悔しくて腹が立って、根性で涙を止めれば、奴を睨んだ。




「お邪魔してすみませんでした」



金輪際、宮侑とは関わってたまるか。


そう決意するも、奴とは同じクラスなのだが。




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作者名：あをいけ | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/awoike_3th  
作成日時：2018年4月15日 19時

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