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JN「着いた、けど言わなかった方が良かった?」





トラックの後側に立って、軽く笑いながらそう言うソクジンさん。その声で先程までまた身を寄せあって寝ていたグクとテヒョンさんが起き上がる。グクは寝癖が酷くて、テヒョンさんは殆ど目が開いていない。

二人とも凄いな、と感心をしているとパッと目を開いたユンギさんが不機嫌ながらもソクジンさんの目を見た。





YG「……ヒョン、ガソリンスタンドもう行ったんですか。ホソクとナムジュンは。」




比較的小綺麗な今はもうやっていない店の前で止まっているトラックが、ガタンと揺れる。
ソクジンさんは飛び乗ったトラックが予想以上揺れたことに驚きながらも一息ついて話し出した。




JN「うん、もう行ったよ。ホソクとナムジュンには買い出しに行って貰ってる。流石に長い旅なのにお菓子と少ない飲み物だけじゃ死んじゃうからね。前のお店、品揃えが少なくって。それでね、」




長い運転で疲れているだろうに、それを感じさせないお喋り具合に少々呆れながらもユンギさんと話を聞いていると、テヒョンさんが眠たそうに小さく口を開いた。





TH「海、行けますよね、」




ポツポツと小さく溢す言葉はあまりにも不安そうで、ソクジンさんを酷く驚かせていた。ユンギさんは頷いて「行けない筈無いだろ」とテヒョンさんの頭をわしゃわしゃと髪を余計に酷くさせながら撫で、ソクジンさんに「行けますよね」と確認する。




JN「……前みたいに間違ったりはしないよ。大丈夫。安心して。」




不安そうな顔で、そう笑うソクジンさんが心配だったが「前みたいに」という言葉がどうも突っ掛かる。過去に行こうとしたことがあるのかは分からないが、何故かそこが、やけに気になって仕方がなかった。









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作者名:YunA x他1人 | 作成日時:2022年10月5日 23時

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