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YG「…何かあったのか、」





見慣れたトラックの荷台からの景色。
ナムジュンさんと距離を離して、目が合う度にお互い気まずそうな表情を浮かべるせいで先程まで我関せずと寝ていたユンギさんが不機嫌そうにそう言った。

「何かあったのか」と聞かれてもハッキリ言ってしまうのが正解か、隠し通すのが正解かが分からず黙りこくったままでいるとユンギさんは呆れたように溜め息を一度吐いて、「喧嘩したんならさっさと解決しろよ」と言ってまた寝る体制になってしまった。




JM「ヒョン、何かAちゃんに言ったんですか?」


JK「A、ヒョンに何か言ったの?」




ナムジュンさんも私も、ソクジンさんが聞いてくるように言われたのか狭いトラックの荷台の中距離を離して耳元で小さく囁かれる。
ナムジュンさんの表情をチラりと見ると、深刻そうな顔をしていて私との事よりももっと重い事情を話しているようにも見えた。

いつまでもうじうじしたままで居るのも嫌だし、思い切って言ってみる事にする。
グクの耳元に顔を寄せて、小さく「私がナムジュンさんに迷惑掛けちゃったの」と言えばグクは首を傾げて「どんな?」と聞かれ何も言えずにいるとグクは「仲直りしてよ」と少し悲しげな表情を浮かべた。



















NJ「……、ねぇ、」

『…ハ、ハイ、』



どんよりとした重い雰囲気が漂う荷台で、緊張しているせいか掠れた二つの声が響く。
私、ナムジュンさん、ソクジンさん以外の皆さんは身を寄せて眠っている中トラックは変わらず海を求めて走り続けて、少しだけ肌寒い風がすぅっと通り抜けていった。




NJ「…急にあんな事言ってごめんね、ホントはAさんが来てくれて良かったし嬉しいのに何か違和感感じちゃって、傷付くような事言ってごめん。Aさんは悪くないのに、」


『…良いんですよ、そういう時ありますし、何なら突き放してくれて何だか助かりました、』


NJ「え、?」


『いや、私最近皆さんに遠慮が無くなってる気がしてて、出る杭は打たれるっていうのを改めて教えられた気がしたので、』




本音をつらつらと言っていくと、ナムジュンさんは意表を突かれたような顔をした後直ぐに笑顔に変わった。「面白過ぎ、」と寝ている皆さんを起こさないように声を殺して笑っている姿を見ると何だか私も笑えてきて、ナムジュンさんと一緒に呆れるソクジンさんを見ながら笑った。










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作者名:YunA x他1人 | 作成日時:2022年10月5日 23時

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