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今更ですが16話について、クロロとシャルがプロハンターであることは原作で不明なので作者の捏造という解釈でお願いします。
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はやく醒めないかな、なんて何回瞬きしても景色が変わることはない。
「夢じゃないさ、だから醒めない」
『?、』
なにこれ、夢じゃないの、でもクロロはこんなこと
『クロロは、』
「クロロはこんなこと言わない、か?」
『…そうだよ、貴方クロロじゃないでしょ、』
「声が震えているな、自分でもわかってるだろ」
たらたらと汗が額から落ちる、心臓が脈打つ音がやけにうるさくて、目の前にいるクロロは私の大好きなクロロじゃなくて。
『…嫌っ…!!』
『…あ、』
視界に入ったのは私の部屋、夢だということに安堵するが震えは止まらず、涙で頬を濡らした。
数字をかぞえるみたいに息をする、飛び上がるほど恐ろしい夢は初めてで
「「A!」」
叫び声で反応したのか、みんなが焦ったような顔をして部屋に入ってきては部屋中を見回した、クロロもそのひとりで「どうした」と私の顔を覗くがそれすらも今は怖かった。
「人が入った形跡はねェな」
「なんだ、
特にマチとノブナガは如何にも臨戦態勢で入ってきた。
「?…A、すごい汗よ…」
どうしたのとパクは持っているハンカチで汗を拭う。
「…見てもいいかしら、」
私がコクンと小さく頷くとパクは優しく頬に触れるのと同時にみんなの視線が私へ集まり、
数秒経ってから記憶を完全に読めたのか「…これは酷いわね、」と私の頭を撫でる、よく理解できていない他の団員にパクは撃ち込んだほうが早いわ、と銃を構えた。
部屋にいるクロロ、ノブナガ、マチ、フランクリン、シズクの5人の頭に念弾が撃ち込まれると
「…最低」とマチはジト目でクロロを見つめて、
「これは酷ェな、可哀想な奴だ」と珍しくフランクリンも発言した。
「…」
当の本人は何も言えないようで、その様子から「とりあえず団長は一旦退出してください」「A怯えちゃってるので、団長に」とシズクに言われれば、
「、ああ」と大人しく部屋を出ていった。
さすがに可哀想かなとも思う反面、まだ夢の余韻が抜けきれない私は何も言えずにいた。
「ちょっと団長が惨めすぎじゃねえか」
「それもそうね、団長、大丈夫かしら…」
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カンナ(プロフ) - すごくおもしろいです。更新楽しみにしています。 (3月31日 8時) (レス) id: fc7530e511 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つっきー | 作成日時:2023年12月14日 21時