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「…A寝ちゃった?」


静かに聞いてると思えば…とため息をつくシャルナーク。


「そういえば、団長よく許可したよね」


「確かに、止めると思った」と周りの団員も共感する、クロロは少し難しそうな顔をして考え込む。


「…止めると思った、か」


Aへの過保護さは今に始まったことではない、出会ってまもない頃から彼女を中心に事を決めるようにもなった。

そんなクロロは静かに彼女を抱き上げたまま立ち、「部屋まで運んでくる」と廊下の奥へ消えていく、広場に残された彼らは会話を続けた。


「負い目に感じてんだろ」


今更と感じてしまうが、決してそうでもない、第三者から見れば誘拐で軟禁である。


拾われたその瞬間から(こっち)側の世界で生きることが定められている、殺人や盗みが日常の一部と化している自身らと共に生きていく上で、それらは理解せざるを得なかった。


「強要、になってるのかな」


誰も何も言えないまま、静まり返った広場にクロロが戻ってきた。



「さっき、よく許可したと言ったな」


そのクロロの言葉に怒らせた…?と背筋が凍ったシャルナーク、がそれとは裏腹に、


「まあ多少の不安はあるさ、だからといって」

「アイツを縛っていい理由にはならないと思ってな」


「負い目は…感じていないといえば嘘になるが」とクロロは少し笑って



「野放しにしていても何れは帰ってくる」

「アイツも「蜘蛛」だからな」と言葉を締めくくった。



















真っ黒で何も見えない、闇で包まれた道をずっと歩いている、何も聞こえないし誰もいない。

『クロロ』

大好きな人の名前を呼ぶ、すれば数メートル先に人の気配、それもオーラでわかった。


『!クロロ、』


けどクロロは振り向かない、先が見えなくなるぐらいどんどん歩いていってコートの裾を引っ張る。

『どこ行くの』


でも予想外なことに引っ張っている腕をはたかれた、こんなのいつもはしないのに。


『ねえまって』


無理やりクロロを自身の方へ向かせた、ばっちり瞳が合ったと思えば、その瞳は黒く闇に満ちていてとてもゾワッとした。

クロロが怖いと思った、そしてクロロは口を開いた。


「ろくにヒソカの相手もできなければオーラの消費もはやい」

「笑えるな、自分でもそう思わないか」


変な夢、クロロはそんなひどいこと私に言わないのに。


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カンナ(プロフ) - すごくおもしろいです。更新楽しみにしています。 (3月31日 8時) (レス) id: fc7530e511 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:つっきー | 作成日時:2023年12月14日 21時

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