【クロロ】無条件的絶対愛 (ページ17)

今日:43 hit、昨日:21 hit、合計:17,866 hit

16 ページ17

.

「A、ハンター試験受けてみない？」

合格率が極めて低くて、受けるだけで死ぬかもしれないって云われてる超難関試験。

「みんなはどう思う？」

シャルがそう聞くとみんなそれぞれ話し始めた、「そもそもライセンス持ってたらなにができるのか」と初歩的なことを疑問に思う団員もいた。

シャル曰く、まずそもそも本人以外は使えないけど公共施設の9割近くは無料で利用できたり、ハンターライセンス保有者専用の情報サイトも利用できたりするという。

「Aがライセンス取ってくれたら俺は助かるんだよね」

獲物についてとか俺ひとりじゃ調べるの結構しんどいし、とシャルの目の下にあるクマの深さがそれを物語っているような気がした。

「ちなみに団長も持ってるよ、ハンターライセンス」

その一言でアジト内に衝撃が走る、みんな知らなかったみたいで私もいまはじめて知った。

「あ、A目の色変わった」とシズクが言う、だってクロロも持ってるんだったら私も欲しいし、さっきまであまり乗り気じゃなかったけどクロロが持ってるなら別なのだ。

するといちばん話を聞いてなさそうだったフィンクスが「受けたらいーんじゃねえか」と一言、意外だった。

「シャルも団長も受かってんならお前も受かるだろ」

「受けてきなよ」

「大丈夫よ、あなた自分が思ってるより強いもの」

そして「ああ、必ず受かる、受けてこい」とクロロ。

『！…いいのクロロ』

ゆっくり頷いたクロロ、思わず胸に飛び込んだのをクロロは軽々と受け止めた、それを呆れたようにみてシャルは説明を始める。

「受けるっていっても、試験までまだ半年ぐらいある」

試験は毎年場所も内容も試験官も全てが変わり、内容に関しては試験官の個性がより反映される、だから難易度も年によって多少差はあるらしい。

シャルが言うには試験に試験官を除く念能力者はまずいない又少ない、いたとしてもA並の使い手は余程いないと。

「だから試験まではひたすら念の修行、かな」

「組手なら強化系とかがいつでもしてくれるでしょ」

「あ、そうだ、あと」とそこからも試験の概要の説明がまた始まる、ただ聞いていても面白くなくてクロロにちょっかいをかけてるうちに眠くなってきた。

頭を撫でられると寝ちゃうのに、クロロはそれを知ってて私の頭を撫でる。

だんだんシャルの話し声が小さくなっていって、クロロに抱かれたまま、すっと落ちたように眠りに入った。

.