【クロロ】無条件的絶対愛 (ページ14)

今日:11 hit、昨日:45 hit、合計:17,879 hit

13 ページ14

能力の制約と誓約少し変更しました.

.

あれからどれぐらい時間が経ったかはわからないがコツは掴んできた。

ある一匹は触覚が生えるべき部位に脚が生えていたり、腹部から羽が生えていたり、ある一匹なんかは僅かだが足を壊疽に近いような損傷を受けている。

『…さっさと逝かせてあげよう』

生命の愛(レヴェリー)は生命の成長、進化も加速させることができる、それを応用して腫瘍の進行を早めると一瞬苦しそうにもがいて、露と消えていった。

『…』

これを人にやるのかなりグロテスクなんじゃないかと一瞬躊躇う、それに対象に触れないと能力発動できないことから素早さが相手より上回っていない時にしか使える時は少ないかも。

『問題点が多すぎる、』

先ず対象に触れなければいけないこと、しかも数秒ね。
ただ私の技術不足ってところもあるけど。

それと人間又は人間程の大きさがある対象の細胞は操作できるのか、できるとして時間はどれぐらいかかるのか。

それに多分だけど必要オーラ量は部位とか対象の大きさに比例する、
今わたしが生み出した生命はせいぜい手のひらで収まるぐらいの大きさだ、だからかオーラの消費は少なかった。

まあこんなものはただの憶測に過ぎない、結局はこれがいちばんはやい。

『自分の身体で試すか』

あんまりしたくないけど、他人にやるよりずっとマシだし、それに無償の愛(リーベ)で回復させればいいしね。

利き手とは違う手を前に出してそっとオーラを纏わせて優しく触れる。
皮膚の中で細胞が動いていくのがわかって、ゾワゾワした。

『！…』

感覚で言えば変な表現かもしれないけど沸騰してるみたい、腕を煮られているような激痛で思わず呻き声をあげた、それでも手に触れてるその腕は離しちゃいけない。

が、1分も経たないうちにわたしは腕を離した。

『…感覚ないんだけど』

そう感覚がない、袖を捲ればやけどのようなそんな傷が腕全体に広がっていた、まさかここまでとは思わず眉間に皺が寄る。

耐えられる痛みではあるけどこれが足だったら余裕で歩けなくなってた、治したいけど多分もうオーラ残ってない、私は完全な絶状態になる。

大人しく帰ろうと街をとぼとぼ歩いていれば、「おそらく」腕を掴まれた。

オーラでそれが誰だか何となく察して、それと同時にいつもなら上がるはずの私のテンションは段々下がっていく、きっと私が想像してる以上に言われるに違いない。

.