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作品が一気に伸びて嬉しいです、ありがとうございます(泣)

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ただ考えていても仕方ないなあ、と体を起こして気分転換に散歩へ行くことを決めた。


すぐに帰ってくる、それにもうほとんどの団員が部屋に閉じこもっているのあって、誰にも告げずに外へ出た。


流星街は廃棄物の処分場というだけあって砂一面が広がっている、正直履いているパンプスでは歩きにくい。

シワひとつないブラウスに新調したスカート、それはこの街では浮いてしまう程で、どれも全部クロロがくれたものだ。


生きる術も希望だって、全部。


『此処は、』


適当な方向に歩いていれば私にとって、クロロにとっても懐かしいと思える場所、この街の唯一の教会。



私とクロロはこの教会で出会った、もう何年も前のことだけど鮮明に憶えている。



そしてこの場所でクロロに救われた。














人攫いから逃げてる最中だった、あの時は本気で死ぬかと思ったし、教会に隠れたところで見つかって終いだと思ったけど、
他に隠れる場所もなかったから急いで教会の中に入ったんだっけ。



そこで中にいたのがクロロだった、ボロボロの私を見ても何一つ表情を変えずにいて、ただ状況を瞬時に把握したのか


「祭壇の後ろに隠れて耳と目を閉じていろ」と私に指示をした。


ドアを破られてドンとすごい音がした、きっと人攫いのマフィア達がに押し込んできたのだ、耳を塞いでいても聞こえる罵声と怒号、だがそれは数秒したらピタリと止んだ。



不思議に思って恐る恐る顔を出すと、それが初めて人の死を見た瞬間だった、茫然としている私にクロロは問うた。


「行く宛てはあるのか」と。


もちろん行く宛てなんてある訳もなく、仲間の生き残りだってきっといない、首を横に振ると「そうか、」とただ一言。


指先から滴る血を見て、私もこのマフィア達みたいに殺されてしまうんじゃないかと思ったその時だ。



「俺と一緒に来るか」

『…?』

「もちろん命は保障するし、衣食住も提供しよう」


『…なん、で』

「決して悪い条件ではないと思うが…」


私は不思議で堪らなかった、だってそんなのクロロにはなんの利益もないじゃない。


ただ当時の私はまだ幼く冷静な判断ができなかった、


『、いいの?』


クロロを疑うこともなく、いやクロロが子供を騙すような大人には見えなかったのかな。





「ああ、」





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カンナ(プロフ) - すごくおもしろいです。更新楽しみにしています。 (3月31日 8時) (レス) id: fc7530e511 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:つっきー | 作成日時:2023年12月14日 21時

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